ビニール傘のコレクション

west2692008-09-17

今日の一枚はフランク=ロイド=ライトの弟子である遠藤新が設計した旧近藤邸の玄関扉。
大きな一枚ガラスの開口部は現代的であり文句なくカッコイイ。外の景色が魅力的なら、誰がやっても間違いなく効果をあげる手法だ。
反面、こうして風景を分割して見せる手法は絵画的なセンスが必要だ。大判ガラスが得がたいといった技術的な制限を建具のデザインで解決する工夫に学びたい。

さて、今日は小田原の現場に工事監理に出かけた。お昼前に小田原に着き、スタッフのM君と食事をしていたら本格的に雨が降ってきた。図面がぬれては大変なのでコンビニに寄り傘を買うことにした。
海が近いのでクラゲに良く似た透明なビニールの傘を選んだ(8月29日の日記参照)。傘を買ってコンビニから出ると、いよいよ雲行きが怪しい。
何だか雨が止みそうだ。現場に着くと、何と青空が見えていた。秋とはいえ、まだまだ日差しはじりじりと暑い。透明な傘なので日除けにもならない。
雨に降られる度に買い貯めたコンビニ傘のコレクションがまた増えてしまった。不思議なことにちゃんとした傘は直ぐ無くすが、コンビニ傘はいつまでも無くさない。やはり、貧乏性なのかな。

下の写真は現場の草を刈り、表層改良という地盤改良を済ませたところ。
改良部分は既に赤土の下に埋まっていて見えない。杭にとめた薄い板と黄色い糸は「遣り方」という作業。これで建物の位置と、基礎の高さを確認する。

建物は敷地いっぱいに建つうえに、北側斜線という厳しい高さ制限に対応するためには正確な施工が要求される。計ってみると敷地も建物の位置もほとんど図面と同じ寸法になっていた。それが当たり前なのだが、寸法通りに出来ているとやはり安心する。
これから基礎工事が本格的に始まる。