影の功労者

west2692008-10-19

今日は民家協会主催で福々亭の見学会を行った。
遠い所を11人の方が見に来て下さいました。ありがとうございました。

さて、完成写真を撮ったところ大黒柱の足元にペットボトルが写っていた。撮影している時には気づかないのに印刷するとしっかり写っている。よくあることだが、見学会用のパンフレットに使うので困ってしまった。暫く悩み、前日の夕方急遽撮影をし直すことにした。今日の一枚はその時撮った福々亭の夕景。

山梨県東部の草葺き屋根には金属板で覆って銀色に塗装したものが多い。何故銀色なのかは疑問だが、かつて屋根裏で養蚕を行っていた際に銀色に遮熱効果を期待したのかも知れない。
日中撮影した写真は屋根が日光を反射して軒下が真っ黒だったが、日没間際なのでこのように軒下の様子が判る写真が撮れた。怪我の功名ともいえる。

そして、下の写真は撮り直す前の内観の様子。土間を入って座敷方向を見ている。ちょっと暗いがペットボトルが物陰に佇むのが判るだろうか。


ペットボトルには柿渋が入っていて、それを使って囲炉裏周辺の床を仕上げている。考えてみれば再生工事の協力者でもある。邪魔者扱いするのは気の毒かもしれない。