土臭い奴

west2692011-10-03

今日は昨日の続き。写真は東京フォーラムで行われたUIA東京大会の会場。
一通り展示を見た後は国際会議場の客席に座って、講演やらシンポジウムを聞く訳だけど、世界各国からの出席者は皆さん英語で話す。日本語だって建築の議論は難解なものが多いが、ここは同時通訳なのだ。覚悟を決めて耳を傾けると、どういう訳か内容は解り易い。翻訳だから単刀直入な表現になるからなのかもしれない。
会場から出ると遠くの人影の間から見覚えのある道具が見える。もしかしてと近寄るとマサカリ大工の道具だった。

これは大鋸とチョウナで斫った杉と思しき丸太。この道具を使って、立てかけた木材を板にする。
全体にモダンと言うか消毒済みのデザインが並んでいる中で、土臭い奴がボソッとおいてあった。
ドイツ人の相棒と準備をしていたので、声を掛けて記念撮影をした。
この後、再び通りかかると、人だかりの中で大鋸引きの実演をしていた。個性的と言えば確かにそうなのだ。