2011-01-01から1年間の記事一覧

冷温停止

今日の一枚は玄関先の睡蓮鉢。水面に落ちた葉っぱが濡れていない。それに、やけに水面から盛り上がっている。見ると水面が凍っているじゃないか。庭先で氷が張るのを見るのは久しぶりだ。「地球温暖化」とかいうけれど、やはり冬は寒い。元気だった睡蓮も氷…

最後の師走

中央道を須玉で降りて清里方面に向かうと雪が舞い始めた。2日前にスタッドレスタイヤに履き替えたばかり。自動車の準備は出来ていても人間がまだ出来ていない。それにこの道では過去に2回滑って自動車を壊している。「雪道はまだ走りたくないな」などと助手…

師走な日々の始まり

今日の一枚は茅葺屋根に被せたトタン。ちょっと見難いけれど、屋根工事を行った年代が書いてある。1978年。もう少し左に寄って撮りたかったけど、崖地なので諦めた。次はもう少し身軽な服装で挑戦しよう。 原稿をやっと書き終えてメールで送った。やれやれ、…

地図の効用

写真は長野県青木湖の近く、美麻という所で見かけた土蔵の窓。 今日は長野に出張。豊科ICを降りて、白馬方面に向かう。昨夜地図で調べたところ、大町の付近で147号線から31号線に入るはず。確かあの辺りは一本道で判り易かった。そう思って出かけたところ…

行く川の水は同じ

写真は土蔵の鉢巻の部分。訳あって土蔵の鉢巻について調べた。関連の本も調べたけれど、教科書通りの仕事は案外少ない。さて、今日は水車の話。近くを流れる水路を使って発電する計画がある。「行く川の流れは絶えずして」と言う位だから、水は無尽蔵だ。水…

探し物の日々

今日の一枚は向かいのビル。日没がすっかり早くなってしまった。忙しいのか、要領が悪いのか、一日がとても短い。 事務所に着いて荷物を広げる。ノートが二冊見当たらない。朝、部屋を出る時持ったはず。うーん。昼休みに家に帰ると下駄箱の上に置いてあった…

ご無沙汰かも知れない

今日も16日の続き。この錆びたオカマは2年前、主屋と土蔵を解体した際に運び出して、ここに置いたきりにしてある。初めから錆びていたのか、2年前より錆が進行したのか思い出せないが、なかなかいい錆び具合なので久しぶりに登場。さて、今回は建物の調査ば…

葺き土の厚さ

今日も昨日に引き続き現地調査。写真は蔵の鉢巻と呼ぶ部分。3年前に実測した際には、瓦の下にまだ壁が残っていた。木造建築は屋根が抜けると傷みが急速に進む。軒裏が剥がれ、鉢巻も剥落してしまった。軒先瓦もずり落ちて、ご覧の通り。雨除けのシートも被せ…

抜き差しならぬ

今日の一枚はご存じ「二宮金次郎」。修理のために実測に出かけた屋敷の庭にあった。崩れかかった土蔵の前の藪の中でも、ひたむきに勉学に励んでいる。 先週末に突然、原稿依頼を受けた。締め切りは月曜日。書き直しをしている原稿だって仕上がらないのに、引…

冬のトマト

今日の一枚はトマト。夏野菜のイメージがあるけれど、5月に我が家の庭に植えたトマトは寒くなった今でも少しずつ実をつける。なんでも生まれ故郷は標高2500メートルのアンデスの高地だというから、そこに比べればずっと穏やかな気候なのだろう。まだまだいけ…

浦木戸の家

こちらの写真は浦木戸の家。上野原から旧甲州街道を大月方面に向かって走ると、緩勾配で軒を大きく張り出した切り妻屋根の民家を見かける。四方津駅周辺のちょっと高台になった所にも、とても良い佇まいの家が一軒あった。再生相談の電話で場所を聞いて、思…

迷惑な乗客

右の写真は赤い実。「あれはなんだろう」と訊ねると「カラスウリ」と返事が返ってきた。烏売り、じゃなくて烏瓜なのだ。いずれにしても食用には不向きなんだそうだ。 今日は埼玉へ出張。最近は家でじっくり音楽を聴く時間もずいぶん少なくなった。電車の移動…

白黒のバラ

今日の一枚は白いバラ。終わったつもりの原稿だったが、加筆修正というものが残っていた。そんな訳で昨日は一日自宅に籠って原稿書き。すっかり調子が狂ってしまった。 昼休み食堂の窓から外を見ていると庭のバラが咲いていた。カメラを持って外に出たが曇っ…

石垣の里

今日の一枚は中芦川という所。この辺りには兜つくりの茅葺民家がおよそ60棟近く残っている。しかし、その中の多くには人が住んでいない。やっとの思いで仕上げた原稿の加筆やら修正をすることになったが、時間が無い。困った。 時間が無いと言いながら、昨日…

コ―ヒーもう一杯ね

今日の一枚はハナミズキ。 新宿行きの電車に乗る為に塩山駅に行く途中、見上げた木の葉が紅葉していた。遠くの山ばかり色づいていると思っていたけど、身近な木々もいつの間にか色変わりしていた。11月の声を聴くと一気に秋が深まる。えらいこっちゃなのだ。…

秋は暑いか

まだ10月だというのに急に冷え込んできた。昨夜はセーターを着込んで、ひざ掛を出して机に向かった。「今年の秋は暑い」という噂だったが、一体どうなっているんだろう。 御坂峠を越えて、河口湖の現場に向かう途中の山々の高い所にある木々が急速に色づいて…

空き家

今日の一枚は栗の空き家。八王子のYさんから頂いた栗には芋虫というか栗虫が住んでいる。昨年は皮をむいている内に何匹も犠牲になった。一匹や二匹なら「事故」で済むが、その数も二桁台になると、虫とはいえ若干心が痛む。食べるだけ食べたら後は外に出て…

廃屋探し

今日の一枚は季節外れの「梅の花」。何故かアンパンマンを連想してしまった。帰り道に気まぐれを起こして、脇道に入ったらこんなものに遭遇した。というより気が付いたというべきか。きっとずっと前から存在していたんだけど、こちらの方が周りに目を向ける…

千手欅

千手観音のような枝を伸ばしている木は欅の木。今日の一枚。増穂町のあるお寺の境内に立っている。樹齢は何年なのか良く判らない。 欅の大木は貴重だし、欅の木目は美しい。だから、不謹慎にも「売ってくれ」と話を持ちかけてくる人もいるのだそうだ。 この…

便利は多忙を生む

写真は切り株。拍手喝采している訳ではない。 今日はハードスケジュール。昨日やっと書いた懸案の原稿を推敲して、添付する図面やイラストや写真と一緒に宅ファイル便で送った。以前はCD−RやDVDに記録して郵送していたが、宅ファイルのおかげでぎりぎ…

私は誰?

今日の一枚は「ニンジンの芽」。近くのマーケットのレジの近くに野菜の種を売っている。野菜売場だってあるマーケットだが、「たまには自分で作ってみたらどうだ」という事なのか。それともそうやって、彼らの苦労も知った方が良いという事なんだろうか。種…

久しぶりの空気

今日は昨日の続き。武蔵小金井の樂庵には写真撮影のために行った。 今日の一枚。 東京へは仕事に行くのだからとんぼ返りが多い(当然か)。しかし、今回は久しぶりに寄り道をする。友人と待ち合わせして、アルタの前から靖国通りに向かって歩く。何だかやけ…

樂案への道

5年ほど前に引き渡した樂庵に久しぶりに行った。 武蔵小金井の駅に降りるとすっかり様変わりしている。 駅を降りてマクドナルドの前を通り、アーケードの下をしばらく歩いて、最初の角を曲がるはずだったが、何も残っていない。広くなった道と、高くて、でか…

年越し準備

今日の一枚は「大名古屋ビルヂング」。この名称は誰かが冗談で付けた渾名なのだと思っていた。JRの駅から近鉄線の駅に向かう途中で気かけた。屋上を見ると堂々と「大名古屋ビルヂング」と書かれていた。本当に存在したので驚いた。 遠くの山の天辺がチラホラ…

5000年後

今日の一枚は発掘のあと。縄文時代から始まって室町時代・江戸時代と各時代が混じっている。土には痕跡が残っているだけで、建物は何一つ残っていない。今朝の新聞にこんなことが書いてあった。東京電力の福島原発の「炉心再損傷確率5000年に1回」。なのだ…

ヤヤコシイ番付

今日の一枚は「番付」。床板をはがすと、柱の根元に文字が書いてあった。何時の時代の誰が書いたのかは判らないが、これで建物の柱や梁の位置を示す。通常、番付は将棋の盤みたいに「いの一番」とか「はの3番」とか平仮名通りと数字通りの組み合わせで呼ぶが…

縄文住居発見

今日の一枚は百目柿。見かけは立派だが渋くて食べられない。皮をむいて天日干しすると甘くなる。これを枯露柿と呼んでいる。子供の頃、家の周りで大量に見かけた。庭先にカーテンのようにぶら下げる家もある。日本中同じ風景なのだと思っていたが、ある時、…

麻のコーナー補強

ある寺で江戸時代から続いている子供の「癇の虫」を治療する虫加持堂の修理を始めた。建物は防火のために土蔵のように塗りくるんである。所謂大壁造りというもの。長い年月を経て、さすがにあちこちひび割れが出てきた。老朽化が進んで、手に負えなくなる前…

旧友

何が原因か判らないけれど、夏の間葉っぱを落して丸裸だったバラにチラホラと葉が出てきた。どうやら生きていたんだなと思った矢先、今朝はこんな花が咲いていた。 さて、今日は昨日の続き。昨日写真を乗せた古材を運んだ長野の運搬業者は、東京の空気が苦手…

乳母車

今日は古材の確認。解体した建物の柱や梁を諏訪の工務店S氏に預かってもらった。設計が終わって、工事の契約も取り交わしてから解体に着手するのが何時ものやり方なのだが、都心の土地ではそうのんびりもしていられない。文字通り「時は金なり」なのだ。 仕…