川蝉見聞録

行く川の水は同じ

写真は土蔵の鉢巻の部分。訳あって土蔵の鉢巻について調べた。関連の本も調べたけれど、教科書通りの仕事は案外少ない。さて、今日は水車の話。近くを流れる水路を使って発電する計画がある。「行く川の流れは絶えずして」と言う位だから、水は無尽蔵だ。水…

秋は暑いか

まだ10月だというのに急に冷え込んできた。昨夜はセーターを着込んで、ひざ掛を出して机に向かった。「今年の秋は暑い」という噂だったが、一体どうなっているんだろう。 御坂峠を越えて、河口湖の現場に向かう途中の山々の高い所にある木々が急速に色づいて…

建築の歴史

今日の一枚は「鉋掛け」。東京フォーラムのUIA大会の会場ではこんなことをやっている人もいる。台鉋を使ってどこまで薄く木を削ることが出来るかをチャレンジする。刃の幅はおよそ30センチ位だと思う。想像するに幅広の刃物を真っ直ぐ一直線に引くのは至難の…

最小限の工夫

今日の一枚は「チェアレス」。ギャラリー間のアレハンドロ・アラベナ展で見たもの。 これを頭から被って、背中に回して、胡坐を組んだ膝に引っ掛けると座る為の道具になる。 パラグアイという所の住民の道具をヒントに創ったものだという。 → 最小限の工夫で…

陸の孤島

写真はウメモドキ。 今日は出張で県外に出かける予定だった。新聞を見ると避難勧告100万人!などと出ている。 出かけた先で電車が運休したら、行くことも帰ることもままならない。急遽中止して今日は事務所に籠ることにした。予定外に出来た時間は貴重だ。月…

津波

今日の一枚は「平岡レース事務所棟」。遠藤新という建築家の最晩年の作品。 最初は「うーむ何処が・・?」と戸惑ったけれど、眺めているうちに段々それらしく見えてくるから不思議だ。それともこちらがいい加減なのかな。 戦後間もない建設とのことで、資材…

西日の射す部屋

今日の一枚はニラの花。ふと気が付くと炎天下で茫々と生えている夏草の間からちゃっかり顔を出していた。 2,3日は涼しい日が続いたが、今日はさすがに暑い。「無理もない。まだ8月だからね」と言いながら、仕事を始めるに当たってエアコンのスイッチを入…

国立競技場

今日の一枚は「ほおづき」。大月の民家の近くで見つけた。 立秋を過ぎたら、ぶっ倒れそうなくらい暑い日が続き、今日になって突然それが止まった。現在室温は25℃。山梨県甲州市の外気温は21度なんだとパソコンの画面に表示が出ている。 昨日は東京に出張。大…

廃墟に見えるか

今日の一枚は「廃墟」に見えるけど違う。山梨県庁の県議会議事堂の内部。昭和2年の建築で、耐震補強の工事中の風景なのだ。 古い建物は解体途中の構造がむき出しになった状態が興味深い。 休み前、見学のチャンスがあったので、暑さと皮膚炎にもめげず出掛け…

サポーター者達

サッカーの試合を見に行った。応援が嵩じてスポンサー探しまでするようになった友人から招待券を貰ったのだ。だから事務所の駐車場入り口には旗まで立っている。こうなると是非頑張ってほしいという気持ちになる。 さて、試合開始に先立って、先頃急逝した選…

手旗信号式会話

今日の一枚は謎の実。近所の庭に生えていたもの。根っこが食べられるものとのこと。知っている人は知っているだろうけど、これは知らない。何だろうとひとしきり考えて判った、と言うより思い当たったというべきか。ゴボウなんだそうだ。さて、昨夜は朝早く…

ウコッケイの暮らし

またしても昨日の続き。こちらはウコッケイ。ぶどう棚をつきぬけて咲く蓮の下にいた。 3、4年前まで、借りていた駐車場の入り口には狭い水路があった。季節によっては水が流れずただの溝になるような水路だ。駐車場に出入りするためにはコンクリートで出来…

緑の輝き

今日の一枚は昨日の続き。トンネルの出入口に積まれた石。どうやら溶岩石らしい。事務所の中庭で育てているメロンが一つだけ実を結んだ。「緑の輝き」という名前の通り、艶のある緑色だったけど、先週あたり小さな傷が付いた付近から少しずつ黄ばんできた。…

気やすめな日々

今日の一枚はゴーヤ。 7月の終わりから8月の初頭にかけて暑い日が続く・・・ような気がしていたけれど、ここのところ涼しい日が続く。金曜の夜、寒いので押入れから毛布を引っ張り出した。室温を測ると24℃だった。昨夜も手元の温度計は24℃を指し、パソコンの…

幸か不幸か

昨日の続き。 雲の間から富士が顔を出すのか出さないのか、目を凝らしていると、足元では水面に目を凝らす人がいた。今日の一枚。 原発騒ぎで掻き消えてしまったが、遥か昔に田沢湖で絶滅したといわれる幻の魚、クニマスが西湖で最近発見された。 ウィキペデ…

樹海

今日の一枚は赤冨士。 16日の続き。御坂峠から降りて富士五湖のある郡内地域を一日走った。ヤマアジサイの群生を発見して喜ぶY氏は、冨士山と湖の両方を眺めることが出来る場所を探しているのだ。 求めるイメージは理解できても、そうした条件を満たす場所は…

旧道を行く

甲府盆地側から河口湖に向かう御坂峠を越える旧道は夏の間だけ通行可能になっている。狭くて曲りくねった旧道を延々と走り、トンネルを抜けると視界の開けた頂上に出る。溶岩石で入り口を化粧した年代物のトンネルの脇にはこんな花が咲いていた。今日の一枚…

実物大模型飛行機

今日の一枚はラベンダー畑。現場近くの公園の風景。 今日は河口湖。昨年末に問い合わせのあった民家の屋根修理を始めることになった。 冨士山麓の冬は強風が吹く。工事には向かないので屋根を取るのは春になってからとのことだった。生憎春先には震災が起き…

水路発電

今日の一枚は「高台の家」。庭の突き当りは高さ3,4メートルの崖になっている。不便かも知れないが、高低差に恵まれているともいえる。H氏が小型水力発電機の資料を持ってきた。彼の家は古民家を改造したパッシブソーラーハウスなのだ。2,3年前からは自宅…

耳の穴

今日の一枚はゴーヤの実。花は一日でしぼんで、翌朝こんな風に実が付いた。小さくてもトゲトゲが付いていてちゃんとゴーヤの格好をしているのだ。 夕食後新聞を読んでいたら、右の耳に何やら飛び込む者がある。虫が耳に飛び込んだなら明るい方に耳を向ければ…

重要文化財は撮影禁止?

今日の一枚は日向別邸。この中にブルーノ・タウトの設計した部屋があった。 編集会議で熱海に出かけた。宿泊先のロビーに置かれた町内の案内図に「日向別邸」の書き込みを見つけた。 予約すれば見学が可能とのこと。早速電話をすると、「30分以内に来れるか…

竹製の棚

今日の一枚はトマト。5月17日に緑のカーテンを作る為に自宅の広縁の前にゴーヤを植えた。朝顔は食えないが、ゴーヤは食えるというのが主たる動機だった。一月たってゴーヤ君はやっとネットにツルを巻き付け始めた。こんな調子で、暑くなる前に窓を全面覆うま…

水辺の風景

今日の一枚は長野県出張の帰り道、の19号線沿いで見かけた風景。 無粋なコンクリートの護岸の無い水辺は山梨ではあまり見かけない景色で、初夏の緑も良いけれど、紅葉の季節もまた美しい。この場所の眺めはかつて19号線を走る楽しみの一つでもあった。 しか…

緑の毛布

今日の一枚は河口湖で見かけた廃墟。「緑のカーテン」が出来ている。というより、むしろ「緑の毛布」というべきか。冷房費削減どころか逆効果かも知れない。 さて、果樹園の隅っこや高速道路の土手に賑々しく咲いている黄色い花は何だろうと以前から思ってい…

ウスバカゲロウ

写真はウスバカゲロウ。事務所の中庭に植えたトマトの葉にとまっていた。 今日から6月だというのに寒い日が続く。梅雨時といえども、この季節なら気温はもう少し高いはずだ。地上で人間がロクでもない事ばかりやっているので天の神様が呆れてしまったのかも…

三つめの水車の謎

今日の一枚は三分の一湧水の水車。山梨県に三つ残るといわれる水車のうちの一つ。 もう一台は塩山の西藤木の水車。残りの一つは何処にあるのか判らない。 昨日はブログをお休みした。誰に約束した訳じゃないけれど、連続更新を止めて少し気が楽になった。 読…

今日の友

今日の一枚は「ケープタウンブルー」という朝顔。涼しげな名前に魅かれて買ってしまったが、西表朝顔とか琉球朝顔などとも呼ばれるのだそうな。それがどうして南アフリカの地名で呼ばれるのか判らない。 さて、自宅に引き続き、事務所にも緑のカーテンを作る…

サクランボとタコヤキ

今日の一枚は中浦和駅前にあったタコ焼きの屋台。背景に見えるのは駅舎。屋台が色を合わせたのか、駅舎が合わせたのか、それともただの偶然か、それは判らない。さて、先日の新聞に仲良くサクランボを食べる日・中・韓の政治家の写真が載っていた。こうやっ…

節電電車

右の写真はヒヤシンスハウス。立原道造の家というか小屋なのだ。約束の時間まで30分あるのでちょっと足を延ばす。前回来た時は休館中で中を見ることが出来なかったから、再挑戦なのだが、またしても休館中だった。無計画に行動するからこうなる。なかなか思…

カメラのない一日

今日の一枚はアメンボ。13日に書いた伏流水の水溜りにいた。以前はどこでも見かけたけれど最近はあまり見かけないような気がする。環境が悪化して減少したのか、それとも日々の雑事に忙殺されて、周りが見えなくなっているのか。さて、どちらなんだろう。現…