2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

野生動物に於ける肖像権問題について

今日の一枚はお猿さん。中軽井沢の別荘分譲地のど真ん中で、家族揃って食事をしていた。 「軽井沢のアトリエ」の玄関を手直しする相談を受けた。計画を立てるにあたり、現状を確認しなければならない。実測のためにコンベックス(巻尺)とスケッチブック、カ…

思考と製図

久しぶりにCADを使って図面を描いた。 CADというのは我々の業界では設計図面を描くためのコンピュータソフトのことをいう。建築を習い始めて最初にやったのは、鉛筆で1ミリ方眼を描くことだった。近眼だったから近くは良く見えたのでこれは簡単だった。「1ミ…

空の形

電車で東京駅に下りたらこんな風になっていた。東京駅は出来たての頃は3階建てだったけど、空襲で焼かれて修理した際に2階建てになった。つまり見慣れた東京駅はオリジナルじゃなくて応急処置のものだったらしい。かりそめの姿で60年近く過ごして来たの…

大容量記録メディア「焼き鏝」 

今日の一枚は焼き鏝の見本。鉄でハンコを作っておいて、赤く焼き、木材に焼印を押す。これならば書き文字のように容易に消えない。 古い建物の修理では基本的に使える部材はすべて再使用するが、当然腐ったり割れたりやせ細ったりしている材料もある。接ぎ木…

軒先瓦 万十について

再生工事を始めた「韮崎の家」で古い屋根瓦を撮影していたら、工務店の女性社員が「ブログネタ」と呟いた。うーん。ここに読者が居たのか。そんな訳で今日は期待に応えてそのとき撮影した瓦の写真を載せる。読んでますか? これは蔵に使われている軒先瓦だが…

睡蓮の日

今日の写真は龍ヶ崎の家の池で咲きかけていた睡蓮。遠くまで帰らなければならないので花が開くところを見ることができないのが残念だった。 民家の移築再生工事では既存民家の解体・移築の費用が鍵となる。今日は工務店とその件で打ち合わせをした。再生工事…

井戸の底

今日の一枚はヘビイチゴ。雑草が生い茂るようになるとこのように顔を出す。 何故そのように呼ばれるか知らないが、子供の頃これはヘビの食料で、人が食べるとヘビになると脅かされた。好奇心の強い友人の何人かは変身を試みたが成功したものはいなかった。 …

東京ロンドン

今日は昨日の続き。 王子稲荷の狐を取材した後は京浜東北線に乗って倫敦に行った。今日の一枚はその倫敦にある19世紀に流行したクイーンアンスタイルの洋館の中庭。咲いている白いバラもイギリスには19世紀からある種類のものなんだそうだ。この建物の向こう…

狐の行列

今日は民家再生リサイクル協会の理事会と総会の為に王子の中央工学校に出かけた。ホームに降りてふと見ると、緑たっぷりの丘がある。何だここは塩山よりも木が多いではないか。ちなみにこの丘(山)は飛鳥山といって、桜の名所なんだそうだ。那須や龍ヶ崎に…

泥縄式

今日の一枚は荒壁。塗った直後の様子。 パソコンに取り込んだ写真がたまったので外付けのハードディスクに保存しようとしたら「お腹いっぱいでもうこれ以上食べられません」と表示された。操作を間違えたのかなと思いプロパティを確認すると確かに空き容量が…

玄関戸の返り咲き

今日の一枚はサクランボ。5月のはじめには実を付け始めて、もう収穫なのだ。成る程、この時期の農家が忙しい訳だ。 南アルプスの家を撮影した。引渡しの日は職人が塗装しているような状況なので、例によって撮影どころではない。「サクランボの収穫作業の合…

地震より強力な破壊力

考古学協会のM氏から連絡が入った。山梨県庁舎の第一南別館が解体されるとの情報だった。2月に保存要望書を出した建物で、後世の改造で様変わりしているが、オリジナルはアール・デコでなかなか面白い。昭和初期の山梨県の建築文化を伝える貴重なものなんだ…

高密度・高層団地

渋谷のキラー通りを歩いていたらこんなものを見つけた。 この旗の建っている反対側に(多分)都営の団地が建っている。そこは緑に覆われた比較的低層の建物が点在するなかなか落ちついた雰囲気の場所だ。こんな看板というか、旗がある所を見るとどうやら高密…

レトロな建物

昼休みに家に戻って食事をしていると「人生の楽園をみて」という人から電話があった。テレビは反応が早い。お話を伺うと9月の末に取り壊す民家の引き取り手をお探しとのこと、リフォームするには家が大きすぎて手に余る。先代さんが苦労して建てた家なので偲…

草むしり

今日も恒例の草むしり。この時期は時間の出来た時は草むしりに追われる。先週は我が家の南側の草を取った。今日は北側の草をやっつけることにしたが、始めて1時間ほどで雨が降ってきたので中止した。 家に入りパソコンをインターネットに繋いで「人生の楽園…

農繁期

今日は忙しい一日だった。午前中はある会議の議事録をまとめた。会議は確か5月初旬だったが、連休があったのでつい先延ばしして今日になってしまった。元々悪筆な上に、近くが見えない。カンで文字を書いているわけだが、あらためて見ると何と書いてあるのか…

ブリキの天井

きょうはTV局から電話があった。『先日収録した「人生の楽園」を明日放送します。お借りした写真も放送します』とのことだった。TV番組は大量の映像を集めてバサバサ切り落としてまとめなければならないから、カットされる場面が多いのは承知していた。でも…

レンガ造の五重塔

今日の一枚はレンガ煙突の仮囲い。 2月26日のブログで一度書いたが、書類提出の関係で止まっていた仮囲いがやっと完成した。このくらい高い足場を作る際に必要となる労働監督署の許可が下りるのに2ヶ月必要だった。崩落防止だから、目的は登ることではなくて…

墨書き

「杣口の家」と「福々亭」が今週末土曜日に放映される「人生の楽園」という番組に出ます。関心のある方はご覧になってください。私はその日は残念なことに近隣の懇親会と重なってしまって見ることは出来ませんが、後で録画されたDVDを見るつもりです。さ…

石の割り方

今日の写真は古瓦の刻印。解体途中の宮光園主屋の屋根から瓦を降ろすと何種類もの瓦が出てきた。少なくとも4種類はあるという。 一見同じような瓦なのに何でそれが判るのかと瓦職人に訊ねたら、こんな風に製造元の刻印が押して有るからだという。 そのほか大…

謎の地下室 その2

今日も謎の地下室。の話。 何の為に、何を貯蔵する為に掘られたのか、動機も目的も相変わらず不明だが、地下室の石垣の隙間にはワインボトルの一部が埋め込まれていた。床に堆積した砂を掘ると瓶のかけらも出てきた。 今日の一枚で、手にしているものはその…

草むしり

今日は草むしり。なんだかここ数年、休みの日は庭仕事ばかりしている。冬は木の枝を切って枯葉の始末に追われる。夏は雑草ばかりむしって休日が過ぎてゆく。 草を根こそぎしてひっくり返した地面からはダンゴムシ・ミミズ・蟻がぞろぞろ出てきた。彼らの住処…

武道館コンサート

連休明け、中2日過ごした後の土曜日はさすがに気合が入らない。しかも昨日まで雨が降り続き、風邪を引くほど寒かったのに、うって変わって今日は汗をかくほど暑い。そんな訳で今日の一枚はこんな気分だった。日照りでバテ気味の鳥。この体型では飛べそうに無…

食べられる家

今日の一枚は神宮前の歩道橋で会った雀。 昨日「身の回りにあるすべてのものが建築の素材になりうる」と書いたが、食べ物だって建築に利用できる。有名なものに「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家がある。口減らしに出された子供達が、森の中でお菓子の家…

レレレのレー

今日の一枚は屋根に載せた鉄平石の写真。畳石の集会場。ここで「そば祭り」をやっていた。美味しそうなたらの芽の天婦羅があった。 さて、あるがままさんに返事を書きながらフト思った。鉄平石と天然スレートは同じかな?滅多にというか、殆どというか、空前…

雨の日の読書

右の写真は 「モラ」。現代美術みたいだけど、パナマの民族衣装なのだ。 さて、今日は連休の最終日。世間は豚が風邪に罹ったとかで大騒ぎだが、関係あるのかどうか、寒い日が続く。雑草が伸びてきたので、草むしりをやろうと思ったけれど、あいにく雨が降っ…

犬も歩けば

今日の一枚は鉄平石。佐久に住むMさんから見せてもらった民家の屋根は石で葺いてあった。撮影場所は望月の畳石という集落。近くに石切り場もあるという。 民家は身近な材料で造られると言われているが、現在の建築工事では再生民家であっても屋根に使う材料…

富士見が丘クラブハウス

今日の一枚は「富士見ヶ丘クラブハウス。前川国男の設計で1954年に完成した。屋根はフラットルーフ、いわゆる陸屋根に見える。見慣れたフォルムだが、鉄骨構造ではなく木造なのだ。「屋根はどうなっているんだろう」「これで雨漏りしないのかな」と同行の方…

亀は万年

昨日のゴシック風な礼拝堂の横にはこんなものがあった。雨に濡れてはいけないと傘をさしかけてあるが、ポーズからするに釈迦ではないだろうか。ここでも教会堂の外観と仏教が混在しているが「生老病死」は人間共通の悩みだからそれでもいいのに違いない。 さ…

ライハイドウ

今日の一枚は礼拝堂。案内の人はこれを「ライハイドウ」と読む。杉並区の浴風会病院の病棟の屋上から見た風景。 建物の両側に見える昆虫めいた脚のようなものをバットレス という。本来は石や煉瓦を積んでつくられるゴシック建築の構造要素だ。教会堂が石や…