軒先瓦 万十について

west2692009-05-27

再生工事を始めた「韮崎の家」で古い屋根瓦を撮影していたら、工務店の女性社員が「ブログネタ」と呟いた。うーん。ここに読者が居たのか。そんな訳で今日は期待に応えてそのとき撮影した瓦の写真を載せる。読んでますか?
これは蔵に使われている軒先瓦だが、今回取り替える予定のもの。瓦には軒先瓦一つとっても色々と種類と名称があって、瓦の専門職ならともかく、とても覚えきれない。瓦の左側の丸い部分をマンジュウと呼ぶらしいが、この瓦はマンジュウの所に雷さんの太鼓みたいな模様が入っている。そして垂れ下がった部分には「菊水」と呼ばれる模様が見える。実は雷さんの太鼓と菊水の組み合わせが、「宮光園」の軒先瓦に似ているような気がした。宮光園は勝沼だが、もしかして、同じ時期の同じ製造所の瓦を使っているのかも知れない。後で確認しようと記録を取ったところを見られてしまった。ブログの取材ばかりしている訳じゃないんだけどな。
下の写真は宮光園から採集した瓦の数々。

人間の顔ではないが、基本的な要素は同じなのにそれぞれ微妙に異なっている。
どうやら韮崎の家に使用されている瓦と同じものは無い模様。思い過ごしだったか。新事実発見ならず。残念でした。