宮光園

ただ今、帰宅中

本日のタイトルを見てお気付きの通り、当リアルタイムボイスの筆者は現在西方から帰宅中である。 万が一、アップロードが間に合わないと連続更新記録に穴が開くので急遽n2が代筆することにする。後ほど、本人が訂正もしくは加筆するので読者は是非、再訪願い…

節電の見本

写真は宮光園の展示準備。「滋養帝国葡萄酒」と読むらしい。 今日は宮光園の開園記念式典の予定だったが震災の被害に鑑み中止になった。 土曜日に開かれることの多いイベントやら会議やらも同様にキャンセルが続いている。 実は、土曜日は電話が少ないので仕…

すし詰めだった日々

今日の一枚は「楽市」。3年前まで借りて事務所にしていた近所の民家の内部写真です。10畳一間の2階の部屋に3畳間を継ぎ足して、少ない時で2人、多い時には6人がすし詰めになって仕事をしていた。だんだん荷物も増えて収拾がつかなくなり、今の場所に引っ越し…

距離票

今日の一枚は距離票。四方津の現場について自動車から降りて、道路を渡るときに足元をみて気がつた。世の中にはこんなものがあるんだと撮った一枚。 79キロと400メートル。あともうちょっとで80キロメートル。奇遇だが、先日の福島原発の事故の際にアメリカ…

ヤモリ

今日の一枚は仮囲い。普通工事中に建物の周囲に建てるものだが、ここでは完成した建物の周囲を囲っている。 現場から戻り遅い昼食を取っていると、なんだかフワフワする。気のせいかなと思ったけれど、目の前にあるペットボトルの水面が小さな波を立てている…

ガスコンロモドキ

今年の花粉飛散量は例年より多いという。雪の後は杉花粉の飛散が多いらしい。春めいてくるのは嬉しいが、涙とくしゃみが頻発するのは頂けない。20年近く付き合っている耳鼻科に行くと、いつになく待合室に患者が多い。テキパキと診察の早い先生だが、多勢に…

土俵際の青年

右の写真はもみじ模様のガラス。修理前は薄汚れて淋しげだった。印象に残らなかったけれど、磨いたらこんな模様だった。 今日は東京へ出張。忙じゃない、某団体の幹事会と委員会をハシゴして新宿発9時の電車に乗る。塩山に戻る時はいつも向かって左側の窓際…

背に腹は替えられない。

今日の一枚は雑誌の表紙。講談社で発行された「古民家遊々」という雑誌です。当社で設計監理した「杣口の家」が紹介されています。見かけた方は是非一度手に取ってみてください。さて、2月最後の一日は雨。「一雨ごとに春は近づく」というけれど確かに今日は…

「締まり」のない窓

今日の一枚は仮面をかぶった人、じゃなくて宮光園にあった「捻子締まり」。 頭に書いてある模様は文字に見えるが何て読むのか判らない。「開く」とか「閉じる」の省略形なのかも知れない。 さて、「捻子締まり」は引違の建具の戸締りに使う。子供の頃、我が…

物的証拠

今日は勝沼図書館で講習会。宮光園が3月末から公開される。そのために市では観光ボランティアを養成しているのだ。今回は講師として修理の内容について話をした。 右の写真はその中の一つ。昭和3年の新聞。北側の厨房の屋根に使われていた。 設計中の過程で…

もしかしてオリジナル?

今日の1枚は宮光園の扉。主屋の東側にある白蔵の地下室の入り口にある。建物が古いので当然建具は傷んでいる。あちこち傷んだ建具は多くの場合、間に合わせ的に修理が施されている。 この建具も以前は木製の大戸だったものを雨掛りから保護するためにブリキ…

プリコラージュな餌箱

今日の一枚は深夜の餌台。家の中で所在なさげにしていた木箱と角材を使ってテキトーに作ったもの。施工精度がイマイチなのはプリコラージュだからなのだ。 台所にしなびたリンゴがあった。試みに刻んでこの上に置いたら少なくなっていた。代わりに愛車のあち…

泥縄な一日

右の写真は明治初頭に建てられた藤村式建築の「祝学校」。バルコニーを支える円柱が今は宮光園の四阿に使われている。 実は今日はとても慌ただしい。来週は3月に公開される宮光園の観光ボランティアのための講習会がある。そのための資料作りなのだ。頼まれ…

雪かきの朝

家の前を通る道路には昨夜降った雪が積もっていた。雪かきをして自動車を出して事務所に着くと、除雪車が除けた雪が入り口に並んでいる。積んできた雪かきスコップでせっせと取り除いて駐車場に入った。朝から体を動かしたので3階の事務所に着いた時は汗ばん…

雪の翌日は・・

今日の一枚も我が家の梅の花。2月6日と同じ。マンネリなのだ。 2日間断続的に降った雪も夜半にあがり、今日はとても暖かい。 20代の頃、4,5か月入院していたことがある。ある時、大雪が降って翌日は気持ち良いくらい晴れたことがある。その時同室だった老人…

公開準備

今日の一枚は炎検知器。遠く離れた小さな炎も関知しての非常事態の発生を伝えるために、これをポールの上に設置して、建物に向ける。雨戸や板壁などの燃えやすい所に向けるのが望ましいのだそうだ。 社寺や文化財などの貴重な木造建造物を守るための機械なの…

椅子のビフォーアフター

写真の整理にはいつも時間を取られる。デジカメは簡単に撮れてしまうので、つい貯まる。宮光園の工事中の写真を整理した。保存してあるデーターを調べたら、工事期間だけでおよそ14,000枚撮っていた。 パソコンの画面で1枚開いて確認するのに5秒要するとして…

欄間の彫りもの

昨日宮光園で写真を撮っていると電話が鳴った。動物病院からだ。野良君の生涯は短いのだ。生まれ暮らした公園に連れてゆくと仲間達が近づいてきた。見覚えのある猫もいる。いつもは知らんぷりで寝たふりをしていた奴だ。彼らにも事の成り行きは分かるのかも…

竣工写真

今日は竣工写真の撮影の日。朝起きると青空が見える。これはツイていると宮光園へ出かけた。現場につくと誰もいな。ピーカンに晴れているので工務店が委託した写真家は撮影を見合わせたのだとのこと。邪魔が入らなくて好都合と一人で撮り始めた。藪が多いの…

神様の宴会場

川村記念美術館は広い林の中にある。展示室を出た後の散歩の途中で蛇の目蝶を見つけた。一日飛び回って疲れていたのか、気配を感じても飛び立とうとはしない。驚かさないようにそっと近づいて一枚撮影した。 今日は非常用照明の検査。 「風が吹けば桶屋が云…

煉瓦蔵発見

今日の一枚は煉瓦敷き。あっちこっち土中に埋もれていた煉瓦を寄せ集めて、勝手口の床に敷いたもの。せっかくきれいにしたのだ。からと、汚れないように長い間養生用のベニヤの下に隠れていたのが顔を出した。長かった宮光園の工事もいよいよ終わりに近づい…

製造中止

今日もガラスの話。右の一枚は宮光園の建具。 調査時には室内の間仕切りに使われていたが、工事の結果久しぶりに元の場所に戻ることになった。 建物を復元修理する場合、どの時代にまでさかのぼって復元するかといった問題がある。こちらの建物は、観光葡萄…

板に木目を描く

今日の一枚は「木目彩色(ペンキ木目ともいう)」。 明治初期に建てられた擬洋風建築の祝(いわい)学校に使われていた建具のアップです。宮光園にある。天皇が訪れる際に増築したといわれるトイレの扉に何故か使われていた。 同様の扉は同じ町内の旧田中銀…

丸にニの字

今日は昨日の続きで宮光園。これは雨戸を収納する戸袋に家紋を作っているところ。 「丸に二の字」というもの。左手に小さな木片を持ち、それを定規にモルタルを擦り付けて、くるくると丸い輪を作ってゆく。迷いがなく、とても速い。 さて、修理前の建物には…

建具の修理

今日の一枚は久しぶりに宮光園。屋根工事を終えて足場が外れた。長い工事だったけど、工期もあと1か月を残すばかりとなった。 ブルーシートが下がっているところは開口部。ここに建具を入れるとおおむね完成する。 修理した建具を運び込んで建具職人が図面と…

コブノシ

今日の一枚はコブノシ。入歯みたいだがこれは漆喰で出来ている。屋根瓦の工事に使う部品なのに、何故か造るのは左官職人なのだ。 今朝は曇り空で目が覚めた。風もいつもより涼しい。 何日も日射しに押しつぶされそうなくらい暑い日が続いていたけれど、天気…

面戸漆喰

今日の写真は面戸漆喰の作業。正式な名称かどうか判らないが、現場ではそう呼んでいた。 写っているのは1階の下屋の屋根と外壁が取り合うところ。外壁の洗い出しで造った水切りの下に際瓦を差し込んで、屋根の瓦(平瓦)を押さえる。最後に際瓦と平瓦との間…

避雷針と雷

昨日の雨が嘘のように今朝は爽やかな青空だった。雲が高くて、まるで秋の空のようだと思っていたら、昼過ぎからはぐんぐん積乱雲が大きくなっていった。まだまだ夏なんだ。 宮光園に行くと昨日はバケツで水をぶっ掛けるような横殴りの雨が窓から侵入して大忙…

耐用年数

今日の一枚は宮光園の古瓦。左側の「く」の字というか「へ」の字みたいに曲った瓦が隅の棟瓦。右側の丸い瓦が直線部分の棟瓦。「耐用年数の過ぎたようなものばかりじゃないか」とお叱りを受けそうだが、文化財なんだからしょうがない。かろうじて形を保つ程…

戸袋の復元その2

今日の一枚は「雨戸戸袋の基礎」。昨日検討した戸袋は北側の縁側にあった。こちらの戸袋は南側にある。 宮光園には昔の記念写真が沢山残っていて、人物の背景に建物が写っている。これは修復設計には貴重な資料となる。 写真にはこんな感じで2段積み重ねた石…