浦木戸の家

浦木戸の家見学

今日の一枚は上野原市にある「浦木戸の家」。甲州街道沿いの上野原から大月にかけて同じような造りの民家が並んでいる。見かけは2階建てだが、養蚕の為に3層の床がある。だから2階の天井はとても低くなっている。生活の場ではなくて、蚕が飼育できれば良かっ…

天空のかぼちゃ

今日の一枚。空中カボチャ。またの名を天空のカボチャ。 会社で借りている車庫の大家さんの家ではこんな風にカボチャを作っていた。地べたを這わないので汚れや虫が付きにくいのだろう。とてもきれいに育っていた。 我が家の狭い庭では、カボチャが行き場を…

上達

昨日は「浦木戸の家」の現場。長引いた工事もどうやら終わり。 塗装・建具・照明・什器の取り付けが最後に来てパタパタと完成した。現地について内部の確認の前に建物周囲をぐるりと回る。一周して元に戻り足元を見るとヒラヒラするものがある。何時ものコン…

とにかく頑張っている人

今日の一枚は現場で見かけた新種の昆虫みたいなもの。 写真の両端に写る金物はバルセロナのお土産品でガウディのデザインしたものとのこと。 以前は当然ながら建具に使われていたが、今回の再生民家の建具は引戸が多くて、こうした金物の出番はあまりない。 …

緑のレース

今日の一枚は浦木戸の家。当初の工期は4月末だったが、例によってエコポイントやら計画停電やら資材不足やらに見舞われた。震災時の大揺れで2階の土壁も割れ、そちらの補修工事も発生した。色々あったけれど完成まであと僅かなのだ。さて、建物の前面道路…

下地窓の復元

今日の一枚は土間の見本。 浦木戸の家は大工工事を終え左官工事に移った。犬走りと土間の仕上げにはシュタインアールという素材を使用する。再生民家の土間は玄関として使われることが多いので、タイルや石で仕上げるケースが多いが、この三和土に似た素朴な…

間接的な食糧

今日の一枚は「名前を知らない昆虫」。現場で打ち合わせをしていると、どこからともなく飛んできて目の前に止まった。 先日見かけた「ウスバカゲロウ」に似ているような気がする。例によってインターネットで画像検索をかけてみる。一番似ているのは「ゴマダ…

江戸時代に戻る?

今日の一枚は「中央道の初狩パーキングから見た富士山」。 山並みが途切れたところから一瞬垣間見えるところが良いと思うのだが、足元に見えるでかいビニールハウスみたいなものは頂けない。左の山から右の山へ貫通しているでかい穴同士を繋いでいる。何かと…

窓の下

今日は雨。窓の下ではカエルが鳴いている。我が家の前でたった2枚だけ残った田んぼで頑張っているのだ。 ある年、水田に水を張ってもカエルの鳴き声の聞こえない日が続いた。音一つない、死んだような水田はとても不気味だった。 原因は我が家の前の線路下を…

やれやれなのだ

今日の一枚は杉の実。 浦木戸家の現場に着いて、自動車から降りると足元一面に降り積もっていた。見上げると大きな杉の木が頭上に見える。成程、今年の花粉症がきつかった訳だ。 全国的にも今年は花粉の飛散量が多かったみたいだ。3月には現場に行く途中で煙…

遺跡の島

今日の一枚は浦木戸の家の裏手に咲いていた「山ツツジ」。気が付けば、もう4月も半ばを過ぎるのだ。 3月は寒い日が続いた。それだけじゃなくて、どこかの電気売りの失態で寒い思いもした。おかげで自動車のスタッドレスタイヤを取り替えるのも忘れてしまった…

ぼんやりと明るい夜

写真は旧田中銀行の床下換気口。 今日も計画停電があった。 朝から現場に出かけ、18時過ぎに事務所に戻る。18時20分から停電なのだ。窓の下を「・・・御・迷惑・を・・・お掛けしま・・・す・・・・・」と途切れ途切れのアナウンスをしながら自動車が通り過…

距離票

今日の一枚は距離票。四方津の現場について自動車から降りて、道路を渡るときに足元をみて気がつた。世の中にはこんなものがあるんだと撮った一枚。 79キロと400メートル。あともうちょっとで80キロメートル。奇遇だが、先日の福島原発の事故の際にアメリカ…

つぶし釘

右の写真はつぶし釘。 現場に変わった風情の釘がおいてある「一体何ですか」と訊ねたら、「つぶし釘と言って、これを木目に沿って打ち込むと釘が目立たなくなる」との返事。「昔は1本ずつ金づちで叩いて頭をつぶして同じようなものを作った。あれは大変だっ…

梅に鶯の「声」

今日の一枚は「花見弁当の重箱」。竜ケ崎の民家を解体する際に出てきたもの。黒い箱の中に右側の赤や茶色の漆器を入れて運ぶ。箱の裏側に「安政四巳年」と書いてあった。 今日は昨日の続き。不老園の境内を歩くとあちらこちらに梅の花が咲いている。白やら紅…

くどいけど「エコ」について。

今日の一枚は何故か以前使った写真。何度やってもこの写真が登場する。どうした訳なのか判らない。もしかして、ハテナのお気に入りなんだろうか。 そんな訳で今日は下の写真を見て下さい。こちらは天井の下地。いわゆる野縁というもの。場所は上野原は「浦木…

トンネル食堂

今日の一枚は工事中のお宅の庭にある辛夷の木。見上げたらもう蕾が付いていた。ここのところ暖かい日が続く。春は近いのだ。 午前中の打ち合わせを済ませて、もう一つの打ち合わせに向かう。ちょっと慌ただしい。もう少し時間に余裕を持って行動すべきかも知…

霧除け庇

今日の一枚は四方津の現場。建物の東側の壁面に霧除け庇を取り付けているところ。 ここのところ作業は天候に左右されやすい。雪の日は主に屋内の工事を行い、晴れた日はこうして外回りの作業を行っている。 明日もまた雪か雨が降るとのこと、雨ざらしになっ…

カラスは鳥目か?

今日の一枚は玉石基礎。 四方津で工事中の浦木戸の家縁側の土台と柱、そして基礎の納まり。 通常の工事では基礎を作り、その上に土台を敷いて柱を建てる。ここは再生工事なのでちょっと手順が異なる。 既存の桁から柱を吊る。土台を下から差して持ち上げて柱…

同名異人

「もうすぐ春だね」なんて気分を吹き消すように今日も雪が降った。「浦木戸の家」の現場も一際寒くて、メモを取る手もマヒしてくる。只でさえ下手な文字の輪郭がますます崩れて、もはや本人ですら判別できない文字になってしまった。 さて、1972年に発表され…

暖かいような気がする

今日はMさん夫妻を案内した。民家の再生計画を始めるに当たり、工事の様子を知りたいとのこと。先ずは事務所近くの完成事例を一軒見学し、その後再生中の建物に向かった。 「浦木戸の家」は昨年12月に着工したばかり。4月末の完成を目指して工事が進行中な…

真冬の花

今日の一枚はタンポポ。花のイメージは春の訪れだが、時折真冬でも咲いているのを見かける。 6月から始まった民家再生の設計がまとまった。工務店が注文した材料が今週末には届き、年明けから工事が始まる。夕方から忘年会を兼ねてそのお祝い。大月の国道沿…

動力は謎

今日から12月。昨日はある建設会社の方がカレンダーを持って事務所を訪ねてきた。うーん、特に心当たりはないが何とも忙しない気持ちになる。 さて、右の写真は謎の民具。浦木戸の家の解体現場から出てきたもの。 初めに左側の臼状の物を見かけて、何だろう…

幻の犬目宿

今日の一枚は11月7日に着工した浦木戸の家の解体工事の様子。 敷地は山の斜面で高台にある。平地と異なり山地での工事は進入路の確保が課題の一つになる。敷地の南側と西側は道路から一段高くなっていて、東には隣家、北側は細い山道に接している。南の道路…

祭壇設置

今日の一枚は祭壇設置の風景。 地鎮祭で見かける祭壇だけど、ここでは家の中に設置してある。 民家の再生にあたっては先ずは解体工事から始まる。既存の建物や工作物があるので更地に新築するよりも厄介なのだ。山間部の敷地で道が狭い場合には進入路確保の…