ぼんやりと明るい夜

west2692011-03-23

写真は旧田中銀行の床下換気口。
今日も計画停電があった。
朝から現場に出かけ、18時過ぎに事務所に戻る。18時20分から停電なのだ。窓の下を「・・・御・迷惑・を・・・お掛けしま・・・す・・・・・」と途切れ途切れのアナウンスをしながら自動車が通り過ぎて行った。おざなりではあるが、今日は本気らしい。階段を下りる途中で停電が始まっては大変だ。懐中電灯を持ってカバンとパソコンを肩に掛けたところで電気が消えた。
家に戻ると当然ながら室内は真っ暗なのだ。家の周りも100メートルほど離れた所の信号機だけがかろうじて光っている。前回よりも徹底して暗い。だが雪が降っているからなのか空は妙に光っている。室内よりも外の方が明るい。試みに遮光カーテンを開け放すと真っ暗だった室内がぼんやりと見渡せるほどになった。
そんな訳でこちらは屋根のお仕事。

今では珍しい瓦棒葺きの作業中で、軒先部分を曲げているところ。職人の作業はゆっくり動いているようで、案外早いのだ。板金の先端を掴んだなと思ったら、次の瞬間には手は元の位置に戻っている。何枚撮っても手は停まっている。準備中のようにしか見えない。あれあれと迷っている内に一連の作業を終えてしまった。