2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

白鳥のいる湖

きょうの一枚は白鳥。 山北の現場に行く途中で、山中湖の湖岸を通る。観光地の湖面には白鳥みたいな格好の「スワンボート」と称する物が浮いているのを見かけることが良くある。山中湖も例外ではない。でも、何故それが白鳥でなければならないのかは分からな…

渋滞解消な人々

我が家から塩山駅までは線路沿いの道を一直線に歩いてゆける。だがそれも、昨日までの話しだった。東西に走る中央本線の下を南北に潜り抜けるアンダーパスという道路が開通した。駅に行く途中に突然クレパスが出現したようなものだ。飛び越えるにはちょっと…

桑の実

今日の一枚は「グミ」。正式名称は知らないが、我々の地方では桑の実を「グミ」と呼んでいた。家の周りには桑畑が沢山あって、小学校を卒業する頃まではあちこちで養蚕を行っていた。「グミ」は特に美味くもないし、不味くも無い。腹を壊したことも無いので…

夏の雪

今朝の新聞に雪かきをする人々の写真が載っていた。富士山の山開きが近いが、今年はまだ雪が解けない。だから除雪しているのだとのこと。ツルハシを持って斜面を削っていた。 耳を澄ませば山だって「毎年大勢来られちゃ堪らん。たまにはそっとしておいて欲し…

仲間入り

今日の一枚は用水路。これは笛吹川から分水して集落内を流れている。場所は旧松里村の三日市場というところ。 かつてこの近くに住んでいた。その頃、水路の手前側に馬小屋があって、暗がりの中を見上げると天井近くに馬の顔が見えた。 市内の案内マップ作成…

湛水検査

今日の一枚は水槽に水を張った所。 宮光園に残っている建物の一つは明治20年代に撮影した写真に写っている。 その建物の床下から石積の水槽らしきものが出てきた。水槽らしきものには穴が2箇所開いている。その2つの穴からじわじわと水が流れ込んでくるが、…

研修な日々覚書

構造計算書をインチキして一夜にして有名になった建築士がいた。今後二度と彼のような不届き者を出さないためと称していろんな制度が創設された。 一昨年は「管理建築士講習会」という研修を受けた。設計事務所を開設している人間は受けろという。 今年は「…

「打ち止め」注意

今日の一枚は東本願寺の地下のホール。伝統的な建築物に混じって、意表をつくように鉄筋コンクリートの打ち放し仕上げの建物が埋まっていた。 ところで、今日はこんな話を聞いた。現在のコンクリートは工場で調合され、ミキサー車で運ばれてくる。だから、品…

2人のマンサール

今日の一枚はスズメの水浴び。蒸し暑い日が続く。我が家の前の駐車場に出来た水溜りでスズメとツバメが水浴していた。一年中羽毛にくるまっているのだから、さぞかし暑いのだろう。 自動車で近づいても平気でバシャバシャやっているので、ガラス越しに一枚撮…

小舞竹のスクリーン

今日の一枚は宮光園。荒壁をつけているところ。 ここのところ時間が経つのがとても早い。前回現場に行ってから、あっという間に10日も経ってしまった。小舞竹のスクリーン越しに見えていた外の景色はもう見られなくなっていた。 夏の左官工事は冬と違って凍…

油断大敵

今日の午前中は渋谷で打ち合わせ。その後、知人が待つ千葉の鎌ヶ谷に向かった。携帯電話を使って渋谷から鎌ヶ谷まで最短時間を検索すると、1時間5分で着くと出た。「銀座線に乗って赤坂見附で乗り換えろ」とある。乗り換えが4回ある。その上、乗り換え時間は…

サンセットオフィス

はつなつのゆうべひたひを光らせて保険屋が遠き死を売りに来る(塚本邦雄) 最初に借りた事務所はビルの4階だった。西側に嵌め殺しの広い窓があって、「夕焼け設計事務所」と改名しようかと相談したくらい、夕焼けが良く見えた。もちろん、夏は気持ち良いく…

焼き物の探訪

清水焼のみやげ物店に数名が入っている間に、こちらは別の焼き物をさがした。京都では町屋の下屋や庇にどんな瓦を使っているか見ようと、路地裏を歩いた。そんな訳で、今日の一枚は「野郎瓦」。無粋な呼び名で一瞬信じられないが、同行の瓦職人であるT氏に尋…

一文字瓦

今日は昨日の続き。 見学には山梨からのグループに、京都から2,3人加わることになっていた。彼らを待つ間、見上げた塀にはこんな瓦が葺いてあった。右の写真。 通常瓦の断面は波型だが、こちらは矩形になっている。大きさも通常の2倍近い。 板葺き屋根風な表…

京都強行軍

今日は京都の東本願寺に行った。知人のW氏の縁で修理中の阿弥陀堂の小屋裏を見る企画だ。朝5時過ぎに家を出て、11時30分に到着。それから休憩無しで若いお坊さんに案内され、15時30分までひたすら建物を見て回った。 ところで、お誘いを受けてから今日まで2…

燕の左官職人

昨日ツバメを見かけないと書いたが、昼休み家に戻ると、前の水田の上を高く低く忙しなく飛んでいる。こちらが気付かないだけで、彼らは梅雨空の切れ間にはこうして働いているのだ。 虫取りに追われる仲間とは別に田んぼに入って泥を突いている一群もいる。今…

梅雨入りの日

ここ数週間の間、我が家の前にある水田の上をツバメ達が飛び交っていたが、今朝は見かけない。いつもと違って空はどんよりしている。どうやら梅雨入りしたらしい。 さて、月曜日の今日はなんだか訳の解からない内に1日経ってしまった。週末から溜まっている…

吊戸棚の留め方

今日の一枚は事務所から見た夕日。それにしても目の前を横切る沢山の電線は何とかならないだろうか。 午前中に打ち合わせを終えて家に戻り、今日も夏の恒例の草むしり。今年は真面目に手入れをしているので、少しは片付いた状態でお盆が迎えられそうだ。毎年…

足柄山の金太郎

今日の一枚は大雄山駅。伊豆箱根鉄道の大雄山線の終着駅なのだ。 御殿場から国道246号線を山北町に向かうとあちこちに金太郎の文字を見かける。 金太郎というのは御伽噺に出てくる架空の人物だと思っていたが、モデルの坂田金時という人はこの辺りの出身だっ…

裏技

今日の一枚はカワセミ。鳥や虫や猫や犬や、それに野生動物も含めて生き物は動くので撮影は難しい。コンパクトデジカメなので、ほとんどの場合、接近戦なのだ。だが、カメラを構えて、そっと一歩二歩と近づいてゆくうちにいなくなってしまう。特に動きの素早…

イチゴのデザート

右の写真はイチゴ。大泉の「窯場のある家」の庭先に生えていた。この家の敷地の中には小川が流れている。川縁の土が流れないように「龍のひげ」を植えた。家の裏手は深い森になっていて、道が無い。暫くの間、家が建つ心配は無いが、その代り人間以外の方も…

福々亭・福々庵・福々の森

久しぶりに福々亭に行くと、庭には昨年12月マサカリ大工の造った小屋が出来ていた。今日の一枚は小屋の石置き屋根。野地板の上に杉皮を重ねて、風で飛ばないように杉板の上にサワラ(?)の割り板を載せ、角材を渡してそれを更に石で押さえている。こんな風…

難問解決の方法

今日の一枚は何だか判らないがマメ科の花。東山梨合同庁舎の庭先に咲いていた。シロツメクサの群の中でポツリと芽を出したのを、誰かがこんな風に囲いを作って保護していた。 ここ数週間あっちやこっちやと予定の重なることが多い。一年の内、何度かこんな状…

現代の神話

今日の一枚は宮城のハミングラボさんのコメントにあったネズミ模様のコードペンダント。 龍ヶ崎の家には漆喰で出来たネズミの彫刻があった。再利用を考えていたのだけれど、余り丈夫じゃなくて解体工事のときに壊れてしまった。可哀相に思った相棒がこんな形…

交流電流の都市

今日はアモルファスの続き。 太陽光発電のパネルで出来た電気は「直流」なんだそうだ。直流とは乾電池みたいに電気の発生した場所から電気を消費するポイントに向かって一方向に流れる電流のことだ。これは視覚的にイメージできる。 ところが、我々が普段使…

大工道具の再生

右の写真は「鉋」。明治23年の建築といわれている龍ヶ崎の商家を移築再生した。今日はその完成見学会。以前の持ち主だったSさんのご一家も総出でいらっしゃるということだった。それならば家の歴史を見学の方々に話して下さいとお願いしておいたら、これをも…

セタガヤへの道

暑い日が続くと緑が元気なのだ。これは千駄ヶ谷駅前の体育館の庭で見かけた木。この樹木の向こう側で学生達がテニスをしていた。 「テニスは似合わない」と言われながら同じくらい似合わない友人と一時的に付き合ったことがある。「似合わない」確かにそう思…

木を生かして使うためには・・・。

右の写真では何をしているのかというと、物騒なことに「木殺し」をしている。 根太と呼ばれる小径木を床梁に取り付けようとする場面で目撃した。 床梁には根太が取り付くための欠き込みがあって、そこに根太を順次落としこんで行く。欠き込み部分は、後で隙…

アモルファスな人々

今日の一枚は太陽光発電のパネル。「アモルファス」と呼ぶのだそうだ。どんな意味なのかウィキペディアで検索してみた。 『アモルファス (amorphous)、あるいは 非晶質(ひしょうしつ)とは、結晶のような長距離秩序はないが、短距離秩序はある物質の状態。…

学門の殿堂

今日の一枚はステンドグラス。 東京大学医科学研究所の玄関ポーチの天井にあった。なかなか質実剛健なデザインなのだ。 絵柄の真ん中にボンと「学」という字が古い書体で書いてある。外側の8等分された円の中にはそれぞれバラの花が描いてあるのは判ったが、…