湛水検査

west2692010-06-25

今日の一枚は水槽に水を張った所。
宮光園に残っている建物の一つは明治20年代に撮影した写真に写っている。
その建物の床下から石積の水槽らしきものが出てきた。水槽らしきものには穴が2箇所開いている。その2つの穴からじわじわと水が流れ込んでくるが、流れ出ては行かない。
今回の修理では床板を張ることになっているが、床下に水溜まりを放置していては具合が悪い。
何とか、水の出て行く先を見つけなければならない。水を沢山入れれば何か判るかも知れないが、水道水の溜まるまでジッと待っていられない。ということでポンプを使って川の水を流し込んでみた。
暫く後にこの水槽の向こう側にある中庭の池に水が染み出してきた。池の下を掘って台所の排水管を埋め込んであったが、配管にはほとんど勾配が無い。単純に水の有る方から無い方へと流れるに任せていたらしい。今回は土管の破損箇所から雨水が逆流していたのだった。
池の周りには石灯籠の残骸や臼やら甕やらが埋め込んである。石臼の蓋を取ったらカニが出てきた。

はさみで被って慌てて顔を隠そうとしているが、自分からは見えなくても、他人からは丸見えだ。この後、後ずさりして向こう側に落ちた。