2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

秋は暑いか

まだ10月だというのに急に冷え込んできた。昨夜はセーターを着込んで、ひざ掛を出して机に向かった。「今年の秋は暑い」という噂だったが、一体どうなっているんだろう。 御坂峠を越えて、河口湖の現場に向かう途中の山々の高い所にある木々が急速に色づいて…

空き家

今日の一枚は栗の空き家。八王子のYさんから頂いた栗には芋虫というか栗虫が住んでいる。昨年は皮をむいている内に何匹も犠牲になった。一匹や二匹なら「事故」で済むが、その数も二桁台になると、虫とはいえ若干心が痛む。食べるだけ食べたら後は外に出て…

廃屋探し

今日の一枚は季節外れの「梅の花」。何故かアンパンマンを連想してしまった。帰り道に気まぐれを起こして、脇道に入ったらこんなものに遭遇した。というより気が付いたというべきか。きっとずっと前から存在していたんだけど、こちらの方が周りに目を向ける…

千手欅

千手観音のような枝を伸ばしている木は欅の木。今日の一枚。増穂町のあるお寺の境内に立っている。樹齢は何年なのか良く判らない。 欅の大木は貴重だし、欅の木目は美しい。だから、不謹慎にも「売ってくれ」と話を持ちかけてくる人もいるのだそうだ。 この…

便利は多忙を生む

写真は切り株。拍手喝采している訳ではない。 今日はハードスケジュール。昨日やっと書いた懸案の原稿を推敲して、添付する図面やイラストや写真と一緒に宅ファイル便で送った。以前はCD−RやDVDに記録して郵送していたが、宅ファイルのおかげでぎりぎ…

私は誰?

今日の一枚は「ニンジンの芽」。近くのマーケットのレジの近くに野菜の種を売っている。野菜売場だってあるマーケットだが、「たまには自分で作ってみたらどうだ」という事なのか。それともそうやって、彼らの苦労も知った方が良いという事なんだろうか。種…

久しぶりの空気

今日は昨日の続き。武蔵小金井の樂庵には写真撮影のために行った。 今日の一枚。 東京へは仕事に行くのだからとんぼ返りが多い(当然か)。しかし、今回は久しぶりに寄り道をする。友人と待ち合わせして、アルタの前から靖国通りに向かって歩く。何だかやけ…

樂案への道

5年ほど前に引き渡した樂庵に久しぶりに行った。 武蔵小金井の駅に降りるとすっかり様変わりしている。 駅を降りてマクドナルドの前を通り、アーケードの下をしばらく歩いて、最初の角を曲がるはずだったが、何も残っていない。広くなった道と、高くて、でか…

年越し準備

今日の一枚は「大名古屋ビルヂング」。この名称は誰かが冗談で付けた渾名なのだと思っていた。JRの駅から近鉄線の駅に向かう途中で気かけた。屋上を見ると堂々と「大名古屋ビルヂング」と書かれていた。本当に存在したので驚いた。 遠くの山の天辺がチラホラ…

5000年後

今日の一枚は発掘のあと。縄文時代から始まって室町時代・江戸時代と各時代が混じっている。土には痕跡が残っているだけで、建物は何一つ残っていない。今朝の新聞にこんなことが書いてあった。東京電力の福島原発の「炉心再損傷確率5000年に1回」。なのだ…

ヤヤコシイ番付

今日の一枚は「番付」。床板をはがすと、柱の根元に文字が書いてあった。何時の時代の誰が書いたのかは判らないが、これで建物の柱や梁の位置を示す。通常、番付は将棋の盤みたいに「いの一番」とか「はの3番」とか平仮名通りと数字通りの組み合わせで呼ぶが…

縄文住居発見

今日の一枚は百目柿。見かけは立派だが渋くて食べられない。皮をむいて天日干しすると甘くなる。これを枯露柿と呼んでいる。子供の頃、家の周りで大量に見かけた。庭先にカーテンのようにぶら下げる家もある。日本中同じ風景なのだと思っていたが、ある時、…

麻のコーナー補強

ある寺で江戸時代から続いている子供の「癇の虫」を治療する虫加持堂の修理を始めた。建物は防火のために土蔵のように塗りくるんである。所謂大壁造りというもの。長い年月を経て、さすがにあちこちひび割れが出てきた。老朽化が進んで、手に負えなくなる前…

旧友

何が原因か判らないけれど、夏の間葉っぱを落して丸裸だったバラにチラホラと葉が出てきた。どうやら生きていたんだなと思った矢先、今朝はこんな花が咲いていた。 さて、今日は昨日の続き。昨日写真を乗せた古材を運んだ長野の運搬業者は、東京の空気が苦手…

乳母車

今日は古材の確認。解体した建物の柱や梁を諏訪の工務店S氏に預かってもらった。設計が終わって、工事の契約も取り交わしてから解体に着手するのが何時ものやり方なのだが、都心の土地ではそうのんびりもしていられない。文字通り「時は金なり」なのだ。 仕…

緑目のカマキリ

今日の一枚は大月の家。1月から解体工事を始めて、10カ月経った。ようやく内部の架構の変更作業が終った。電気器具の配置計画の図面がまとまったので、再確認するために現場に行くと外部足場が取れていた。外観を見ればもうすぐ仕上がりそうな顔つきではある…

建築の歴史

今日の一枚は「鉋掛け」。東京フォーラムのUIA大会の会場ではこんなことをやっている人もいる。台鉋を使ってどこまで薄く木を削ることが出来るかをチャレンジする。刃の幅はおよそ30センチ位だと思う。想像するに幅広の刃物を真っ直ぐ一直線に引くのは至難の…

名前はまだない

今日の一枚は郵便ポスト。松坂市内で見かけたもの。 今日は休日。例によって恒例である庭の草取りをしてから事務所に出かけ相棒の作品を撮影した。 簡単に終わらせるつもりが2時間ほどかかる。難物だった。 家に戻ってパソコンに向かい、修正中の実施図面を…

目に見えない、匂いもしない。

今日は山梨県立考古学博物館で行われている縄文土器の特別展を見に行った。 展示品は福島・栃木・長野・新潟・山梨を中心とする中部高地から関東・東北地方へかけての出土品が中心だった。縄文時代は13,000年から2300年前といわれているが、そんな昔のものが…

秋晴れの一日

こちらは大泉村の古民家。本格的に再生工事の設計に入る前に建物の実測を行う。天井が張られている民家の場合は屋根裏にはほとんど光が入らない。灯光機を持って、頭にヘッドライトを縛り付けて、潜り込む。先ずは写真撮影。 舞い上がった埃がフラッシュの光…

最小限の工夫

今日の一枚は「チェアレス」。ギャラリー間のアレハンドロ・アラベナ展で見たもの。 これを頭から被って、背中に回して、胡坐を組んだ膝に引っ掛けると座る為の道具になる。 パラグアイという所の住民の道具をヒントに創ったものだという。 → 最小限の工夫で…

もののみごと

今日の一枚はタイヤ、といっても自動車の話ではない。三重県は松坂駅の近くにある鯛屋という旅館。前面道路の拡張で古い建物は大方消えてしまった。この店も玄関のところをゴソッと取られてしまったけれど、従来の雰囲気を残すべく改装したのだそうだ。改装…

土臭い奴

今日は昨日の続き。写真は東京フォーラムで行われたUIA東京大会の会場。 一通り展示を見た後は国際会議場の客席に座って、講演やらシンポジウムを聞く訳だけど、世界各国からの出席者は皆さん英語で話す。日本語だって建築の議論は難解なものが多いが、ここ…

機械と生身

右の写真は稲穂。 昨夜は2時過ぎまで仕事をしてしまったので、今日は少し寝過ごした。 朝食を済ませて2階の窓から見下ろすと家の前の田んぼで稲刈りしていた。なかなかいい天気だ。庭の草を取ってしまいたいところだが、午後から打ち合わせが控えている。図…