2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

地域限定の謎

今日の一枚は「丸石神」。南アルプス市の櫛形山の麓で見かけた。長野県の道祖神が双体道祖神なら、山梨の道祖神はこれが特徴なんだとのこと。台座に「丸い石」がぽつんと置いてある。大抵は球形だが、ここでは珍しく卵形でねじり鉢巻もしている。 高校時代、…

知らぬが仏なのだ

今日の一枚はニコライ堂の門扉。目的の場所に行くためには御茶ノ水駅の水道橋方面に降りなければいけないが、ぼんやりしていて、聖橋側で改札を出てしまった。だいぶ歩かなければいけない。どうせ歩くならと、この近くにアラビア風の玉葱屋根の建物があった…

混ぜ合わせの塔

古代バビロニアの人々は最初同じひとつの言語を使って話していた。 有名なバベルの塔を彼らが建て初めたのを見て、怒った神様が何をしたのかといえば、彼らの使う言葉を多くの種類に別けてしまったのだという。そのため違う言葉を話すグル−プがあっちこっち…

屋上の胃カメラ

今日の一枚は屋上風景。 先週の金曜日に熱が出て以来、咳が止まらない。こんな具合に屋上に登ったら何だかふらふらする。4階建ての屋上で、向かって左側には手摺が無い。風も吹いているので、立っているだけでも怖かった。 事務所に戻り、去年近所の医者か…

地域観光の必須アイテム

今日の一枚は道祖神。長野県は佐久市内で見かけたもの。2体対になっている道祖神は安曇野を連想するが、こちらにもあったんだと思った。風化が進み詳細が判らないけれど、安曇野のものとはデザインが違うような気がする。家に戻り「何か違いの判る手がかり…

魚の骨の謎を解く

今日は宮光園の家具修理の打ち合わせ。建築と同様、家具も時代に合わせた修理をしなければならない。保存状態の良いものから、崩壊寸前のものまで混じっているので、一台毎に様子を見ながら修理の方針を決めてゆく。今日の一枚はそんなテーブルの裏側。天板…

草むしりな日々

滅多に無い家で過ごす休みの大半がこれに費やされているような気がするが、今日も草むしり。 せっかくだから、草むしりをしながら考えた。「智に働けば角が立つ・・・。」(草枕)じゃなかった。1Q84は読み終わって熱が出るほどの長編だったが、村上春樹の…

甲州民家の写真撮影について

今日の一枚は「甘草屋敷」。パソコンのキーボードで「kanzouyasiki(かんぞうやしき)」と打つと、「肝臓屋敷」と変換される。単語用例登録をすれば好い事は解かっているが、滅多に使う言葉ではない。メンドウなのでそのままにしておいたが、ちゃんと学習も…

薬の飲み方

今日の一枚は久しぶりの「ベニシジミ」。先日青鷺を撮った洞源湖に居た。我が家の周りにもたくさんいたけれど、最近は見かけなくなってしまった。こんな風にして目立たないように「自然」は少しずつ姿を消してゆく。気が付いた時にはもう元には戻らない。 疲…

鋸引き700回

長野県の千曲川流域では泥壁下地の小舞に竹の替わりに葦が使われることがある。以前、更埴市内で見た解体中の民家の壁には葦が使われていた。今回の再生工事でも地域の伝統に敬意を表して葦小舞を使うことになった。 ところで、土壁を造るにつけて泥の用意は…

青鷺

今日は佐久に出張。いつもは手間取る出発の準備も今日は滞りなく、道路も空いている。順調に車は走り、予定の時間より1時間早く着いてしまった。こんな天気の良い日にファミレスで時間を潰すのも惜しい。スピードを落としのんびり走っていたら、この先左折「…

急な話

急な話だが甲州市の塩山・勝沼地区の建物を紹介するパネルを作ることになった。 そんな訳で今日の午前中はカメラマンとなって写真を撮り歩いた。あっちこっち行かなきゃならないので、じっくり撮影ポイントを検討する余裕はない。自動車でブーッと行って、目…

土管の謎を解く

今日の一枚は「土管」。 宮光園の工事現場では水道工事のおっちゃん達が掘った溝から、古い土管の端が出てきた。普通なら「何んだか年代物が出てきたなあ」と脇にどけて作業を進めるが、ここはそうはいかない。 何が起きるかわからないけど、勝沼の考古学者M…

時代の感性

今日の写真は耕雲館の外観。この感じはどこかで見たような気がする。解説文にはフランク・ロイド・ライトやセセッション、表現主義などのモチーフが折衷されていると書いてあった。昭和3年の建築。確かにそんな時代だ。作者が意図する、しないにかかわらず当…

出発の準備

今日は龍ヶ崎に出張。朝8時30分に事務所を出て11時45分に到着。所要時間3時間15分。ナビゲーターの検索より早く着いた。帰りは4時30分に出発。渋滞に巻き込まれ、自宅に着いたのは9時45分。今度は反対に5時間も掛かってしまった。長時間座っていたら先日ぶつ…

教会乱入の日

今日の一枚は「アルバン教会」。東京は神谷町にある。 ある晩、じゃなかったある日、地図を頼りに探し当てたら東京タワーのすぐ近くにあった。神谷町には学生時代アルバイトに行った設備設計事務所があった。そこからは夜はライトアップした東京タワーが窓か…

未知との遭遇?

その日は早く用事を済ませて、16時30分の特急「かいじ」に乗れた。塩山には17時55分に着く。まだ幾分明るさの残っている季節だった。そんな時は、とても得した気分になる。景色を眺めたいので座席を窓際に取った。夏の夕方の光は緑がきれいに見えるので本を…

体温42度以上・・・・。

昨日は熱のせいかヘンな写真とキャプションが載っている。「耳ブヒ」なんて一体何のつもりだったんだろう。正しくは、あれは「羽根ブヒ」だった。 37度2分程度の熱でこの有様では先が思いやられる。ちなみに人間の体温の上限は42度なんだそうだ。手元にある…

耳ブヒ

今日の一枚は「耳ブヒ」我が家の台所にいる。耳に見えるが羽がはえているのだ。ブタだって時には空が飛びたくなるんだろう。気持ちは判る。 さて、昨日の草むしりが効いたのか。朝起きると腰が痛い。現場に行くと何だか目が廻る。お昼に家に戻って熱を測ると…

相変わらずの、草むしりな日々

今日は草むしり。何だかしょっちゅう草むしりをしているみたいだが、しょっちゅう草むしりをしているのだ。油断すると直ぐ草ボウボウになってしまう。我が家のように年季の入った家がボウボウの草に覆われるとたちまち廃屋に見える。職業柄、廃屋をリニュー…

三塩軌道

右の写真は三塩軌道跡。見たところ何でもない山道だが、これは線路の跡。かつて三塩鉄道というものがあって、三富から塩山駅の北口まで木材を運んでいた。市街の北側にある通称「恵林寺山」の麓に今も残っていた。道標もあって、今はウォーキングのコースに…

キリストの盆休み再び

今日は目の日だ。だから、パソコンはほどほどにしようと思いながらも、ある委員会の議事録をまとめてパソコンとにらめっこだ。やはり目を1日酷使してしまった。 最大の問題は自分の書いた字が読めないことだ。どんなに崩れていても文字の形をしていたなら、…

運の良い1日

右の写真は東京聖十字教会のステンドグラス。 今朝は昨日の台風で汚れた長靴を洗った後、メールチェックをして、インターネットで電車の乗換えを検索した。今日は松蔭神社前に12時に行く予定がある。9時44分の特急「かいじ」に乗れば間に合う。9時09分に乗り…

台風な1日

今日の一枚は台風一過の様子。 家の近くに防災無線というものがある。普段は「お爺さんが行方不明になった」とか、「オレオレ詐欺に気をつけよう」とか、「犯罪を防いで、社会を明るくしましょう」などといった放送を流している。今朝は「台風が来るから、洪…

尻尾の名残

先週金曜日の新聞に「ラミダス猿人」というのが原始的なヒトとチンパンジーとの共通祖先じゃないかという記事が載っていた。「宇宙戦艦大和」の敵役や「秘密のアッ子ちゃん」の呪文みたいだけど、違う。高校時代に習ったアウストラロピテクスよりも古くて440…

南京の謎

今日の一枚は「下見板」。こんな風に板を横にして、端重ね状に張ってギザギザのササラ子という押し縁で押さえる工法を「ササラ子下見板張り」と呼ぶ。若い頃はいかにも日本風で苦手な意匠だったけど、あっちこっち建物を見ているうちに段々好ましく感じるよ…

ブヒウサギの川下り

小学校を終えるまで住んでいた家の近くに小川があった。適度に浅くて、川幅も狭くて、水遊びが出来た。お隣のおばさんはその川で衣類やら食器を洗っていた。近所の人が藁を編んで作ったムシロを川の底に敷き詰めて流れないように石をおいて置く事もあった。…

H氏の予言

今日は昨日の続き。 今日の一枚は「馬頭観音」だと思う。だいぶ磨り減っているけれど、頭の上にかつては馬がいたんだろう。 これは現場近くにある交差点の茂みの中にあった。現場は周りが田んぼだから目印が少ない。だから、案内図を描くのが大変なのだ。こ…

そうはいかない。

今日の一枚は「敷地」。こう漠然と広いと「これだけ場所があるんだから、どこに建てたって良いじゃないか」と思うが、そうはいかない。 先ずは配置図を描いて建物の位置を定めなければならない。建物に関連して地盤改良の範囲やら、浄化槽の位置やら、井戸の…

枝豆

今日は那須塩原に出張。茨城県から民家を移築して再生する。その地縄張りの確認と地盤調査の立会いだ。家を出るときは曇り空だった。 首都高速道路の入り口辺りで渋滞に巻き込まれ、雨が降り出したので、建設会社のH氏に遅れる旨を伝えて、天候の様子も聞い…