尻尾の名残

west2692009-10-07

先週金曜日の新聞に「ラミダス猿人」というのが原始的なヒトとチンパンジーとの共通祖先じゃないかという記事が載っていた。「宇宙戦艦大和」の敵役や「秘密のアッ子ちゃん」の呪文みたいだけど、違う。高校時代に習ったアウストラロピテクスよりも古くて440万年前に地球上にいた大先輩なんだそうな。そして、「こんな感じだったんじゃないか」と描かれたイラストには尻尾が見当たらなかった。
さて、人間には尻尾がないけど、猿だった時代には尻尾があって、尻尾の退化したものが尾骶骨なのだという。
じつは「ラミダス猿人」の記事を読む前日に、その尾骶骨を勝手口の上がり框の角に思い切りぶつけていた。急いで靴を履こうと、腰を下ろす際に強打してしまったのだ。痛くて暫く動けなかった。お尻の一番先端だから、電車や自動車の比較的柔らかな座席に深く腰掛けると、そこに体重が掛かって痛くなってくる。長時間座っているのはかなり辛い。ベンチ状の硬い椅子や、事務椅子なら、体重を支えるのは臀部の肉の部分だから、あまり痛くはならない。筋肉が楽な姿勢で座ると骨が痛い。今までは尾骶骨が文句も言わず重みを受け止めていた訳だ。目立たない骨だけど、大事な所で体を支えていたんだな。尻尾の退化したものなんてとんでもなかった。
試みにインターネットで探して見たけど治療法はなくて、自然治癒を待つしかないとあった。3週間〜4週間を要するのだそうな。