台風な1日

west2692009-10-08

今日の一枚は台風一過の様子。
家の近くに防災無線というものがある。普段は「お爺さんが行方不明になった」とか、「オレオレ詐欺に気をつけよう」とか、「犯罪を防いで、社会を明るくしましょう」などといった放送を流している。今朝は「台風が来るから、洪水や強風に気をつけるように」とのお達しを半分寝ぼけながら聞いて、眼が覚めた。本来、防災無線はこのように使うのが正しい。窓から見ると厚い雲が速い速度で空を駆けていたが、雨は既にやんで、雀達が朝ご飯を探しに刈り取ったばかりの田んぼの上に集まっていた。鳥が鳴きだせば、もう雨は降らないというのがいつものパターンなのだ。
事務所につく頃は薄陽も差してきた。「台風もたいしたことなかったなあ」と、昨日の打ち合わせを記録にまとめ始めた。暫くすると電話がなって、N君が対応していた。何でも宮光園の裏の水路が溢れて敷地が水浸しになったんだそうな。
水路というのは巾が40センチ、深さも50センチくらいの狭い溝みたいなやつだ。水の少ない季節はチョロチョロとかろうじて水があるに過ぎない。それが溢れて、覆い屋を架けた主屋内の土間を通って、地下室まで流れ込んだとのこと。信じられないが、早速見に行くことにした。今後の対策のためにも必要だ。
現場に付くと水路は既に浚渫され、水は正常に流れている。上流から流れ込んだビニール袋や空き缶、泥や砂が堆積して流れを堰き止めたらしい。狭い川でも休み無く流れ込めば、その量は馬鹿にはならない。瞬く間に溢れたようだ。水という奴は実に油断がならない。
下の写真は、流れ込んだ泥を取り除いていた際に、M氏が発見した「礎石」らしきもの。「ここに礎石があるはずだけど、今度調査してみよう」といっていた辺り。堆積した土が水で流されて出てきた。こんな副産物もある。