運の良い1日

west2692009-10-09

右の写真は東京聖十字教会のステンドグラス。
今朝は昨日の台風で汚れた長靴を洗った後、メールチェックをして、インターネットで電車の乗換えを検索した。今日は松蔭神社前に12時に行く予定がある。9時44分の特急「かいじ」に乗れば間に合う。9時09分に乗り換え案内をメールで携帯電話に送った。こうしておけば迷うことは無いし、メモを取る手間も省ける。着信を確認しようとポケット探ると、携帯電話が無い・・・・。
携帯電話を取りに家に戻ってから駅に向かった。着いてから財布を開いてみると、なんとお金が無い。事務所に電話して相棒に来てもらう。お金を受け取って自動販売機の前に行くと。先客がいる。初めてなのか、慣れないのか、にらめっこしたまま悩んでいる。手が動いていない。この調子では時間が掛かりそうなので、窓口に向かう。
窓口の前には大男が背中を向けて立っている。この人は関西方面に向かうらしい。最短時間で乗り継ぐ新幹線には指定席が残っていない様子。立ったままで行こうか、一本遅らせて座ってゆくか、どうしようか。駅員とたっぷり1分間はそんなことを協議していた。
やっとの思いで切符を手に入れた。改札を通り抜け、領収書を貰い忘れたことに気がついた。これが無いと後で困る。振り向くと窓口の駅員は既に次の乗客と向かい合っていた。ここで9時40分。
彼女はとても無口で、自分から話しかけることは無いと見える。駅員は「どこまで行くの?どの電車に乗るの?何時に乗るの?1人で乗るの?」とひとつひとつ確認しながら機械の操作をしていた。実にゆったりと喋る人だった。
見かねた別の駅員が領収書を切ってくれた。カード決済の時代だ。今時領収書も滅多に切らないのだろう。わが社の名前はなかなか聞き取れないらしい。3回は同じ言葉を繰り返す。それもゆっくり言わなきゃいけない。貰ったペーパーの1枚目は値段が、2枚目は駅名が違っていた。3枚目にやっと正しい領収書が手に入った。階段を下りながら足元を見ると、クツ紐が解けている。これは危ない。結びなおしてホームに出るとほとんど同時に電車が入ってきた。
これだけ色々障害があっても、予定通り目的地について、用事を済まし、帰って来ることができた。今日は運の良い一日だった。
そんな訳で下の写真は贋作インドカレーの店「マシバシイネツルカモ(暫く寝ていたようだなあ、という意味なんだそうだ)」。

松蔭神社前の路地裏にある。詳細はとなりの矢印をクリック今日の目的地のひとつ。あえて「贋作」と称するところが潔い。店構えも味も潔い。