2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

レプリカナモン(金物)

今日の一枚は「梅木」じゃない「埋め木」。キーボードで「UMEKI」と入力すると「梅木」と変換されるので大変書きにくい。「UMEGI」と入力すると、最初は「埋め儀」などと、とぼけた返事をしていたが、学習機能があるので2度目からは「埋め木」と表…

氷柱に付き

今日の一枚は「氷柱(つらら)」。 農村部を走っていると畑や水田の中に小屋が建っているのを見かける。簡単な造りで、ありきたりな素材で造られている。周辺環境の効果なのかもしれないけど、時折魅力的ものがある。 この小屋は野辺山から清里に向かう途中…

ツギハギ

2週間ぶりに宮光園の現場に行った。2階建ての部分が概ね出来たので、下屋の平屋部分の柱を建て始めている。一旦取り払った足場を再び掛けなおして、青いシートに覆われていた。 今日の一枚は「柱の先端」。ごらんのようにツギハギだらけ。この栗材の柱は釜…

川中島の桜

今日の一枚は「川中島の桜」。有名な古戦場と同じ名前だが、全く違う場所なのだ。御存知の通り本家は長野県にある。 それなのに毎年4月になるとこの場所で「川中島の合戦」が繰り返される。争いは30年ほど前に始まったように記憶している。見学者も沢山やっ…

氷の花

今日の一枚は樹氷。甲府盆地では桜が咲き始めている。中央道に入る手前の河原の桜はもう満開だ。スモモの木も白い花を付け始めている。こんなに早々咲いたのでは4月には散ってしまう。そう思うと実に落ち着かない。 さて、今日は佐久に出かけた。清里を抜け…

秘密結社な人々

グーテンベルクが印刷機を発明したのは1434年。当初はほとんど注目されなかった。裁判にも敗れて権利も手放したという。1457年頃から脚光を浴びはじめ、瞬く間に世界に広がった。1465年に権利を回復し、1480年にはヨーロッパ全土で100を越す印刷工場が出来て…

虚白庵(こはくあん)お別れの会

地下鉄のホームを歩いていると、同業者と思しき人物が前を歩いている。黒ずくめで、白髪混じりのオールバックでヒゲもある。いでたちは全く違うが同業者というものは何故か匂うものなのだ。 地上に出ると目の前を目白通りが横切っている。目的地までの地図を…

什器の学習機能

右の写真は「韮崎の家キッチン」。取り扱い説明に立ち会った。ボイラーやキッチンのIHヒーターや便器、それに薪ストーブなど。 それにしても最近の什器は多様な機能を持っている。 例えば便器は人がトイレに入ると感知して、「いらっしゃいませ」と自動的に…

橋の下と橋の上

「ミラボー橋の下をセーヌは流れる」(アポリネール)。そんな詩があった。アポリネールは1918年に亡くなっているから、古い風景のことだ。それじゃ今はどうなっているのかなと画像検索をかけると、ちゃんと残っていて橋の下に川も流れていた。ちゃんと文化…

琉球ガラス

今日の一枚は「琉球ガラス」。これは打ち合わせに行った建具工場においてあったもの。名前を聞いたことはあるけれど実物にお目にかかったのは始めてだ。 戦争によってガラス工場も破壊された沖縄で、占領軍基地から出てくるコーラやらビールやらの各種飲み物…

黄砂

今日は一日中強い風が吹いていた。何時も窓から見えている山が見えない。黄砂だった。 強い風のせいか、丁度1週間前に開き始めたコブシの花は早くも散り始めた。夕方打ち合わせを終えて家に帰る途中で見かけたスモモ畑では白い花が開き始めていた。花の季節…

渋滞な日々その2

今日の一枚はまたしても「首都高速の渋滞」。のろのろと走る車の中で、小説1Q84の冒頭で登場人物の1人が渋滞の首都高速道路から非常用の脱出口を使って抜け出すシーンを思い出した。時折非常口の表示を見かけるが、それらしきものは見当たらない。 だいぶ前…

茅葺屋根と石葺屋根

17日に引き続き今日も茅葺農家を見つけた。信濃境から富士見高原に抜ける道筋に有った。 何時もとはちょっと違うルートを試して、偶然見つけた。 重機やらダンプやらトラックやらが停まっている空き地に隣接した林の中に建っていた。軒下には干し柿と思しき…

一石二蝶

今日の一枚は「木造の洋館」。門のところにはこんな看板が出ていた。「上田蠶種協同組合」。因みに蠶は蚕の古い文字らしい。 愛車には近頃は設置が常識と思われるナビゲーターが付いていない。運転しているあいだじゅう電磁波を浴び続けるのも嫌だし、田舎暮…

一期一会

今日の一枚は「リンゴ小屋」。長野県の立科町の辺りを自動車で走っていると、いつの間にかリンゴ畑の中を通る道に入り込んだ。ウネウネと曲がるカーブをいくつか過ぎているうちに小高い丘の上に茅葺屋根が見えた。 日も暮れかかっている。でもこのまま通り過…

インドの神様達

今日の一枚は「ガネーシャ」。高さが16ミリと、とても小さいがちゃんと象の形に見える。 聞くところによると、彼はインド生まれの神様で本邦に於いては2人一組となって「掻揚げ天」、違った「歓喜天」と呼ばれることもある。 「商業」と「学問」の神様なのだ…

ジンチョウゲの文字はどう書く

今日の一枚は「沈丁花」。さて、どんな文字だったろうかと思い、「ジンチョウゲ」と入力してみたら、こんな漢字に変換された。パソコンに頼り過ぎるとこんな風に漢字を忘れてしまうのだ。 昨日は1日写真のデーター整理をして過ごしたが、デジカメを使うよう…

線路の影絵

今日の一枚は「線路敷きの風景」。我が家の前には中央本線が通っている。この並んだ木の柵だか杭だかは、昔は無かった。以前は有刺鉄線も無くて出入り自由だったのだ。道路を歩くより線路を歩く方が近道だったから、学校の先生が家庭訪問に来た時には、次の…

雪折れの枝

今日は韮崎の家の完成検査に出かけた。一通り確認して完成写真も撮影した。2,3日前の雪がまるで嘘のように暖かい。庭先からチューリップも芽を出している。もはやカメラをぶら下げカバンを担いでコートを着て歩き回るのが煩わしい季節になった。喜ばしいこ…

ディープでスピリチュアルな場所

今日の写真は日本橋で見かけた強大なガラス張りのビル。これをどうやら「コレド」と呼ぶらしい。 昨日、今日と事務所に籠もってCPDの申し込みをした。何のことかといえば、建築士は業務に必要な能力を常に開発し維持することを義務付けられている。そのため…

雪の被害

今日の写真はベネチアのドージェのモザイク画。箱根ガラスの森美術館の中にあった。これはレプリカなのかな。 さて、それにしても昨日の雪はひどかった。23年ぶりの大雪だったんだそうな。ビニールハウスが壊れた所も有る。鉄道が止まって、電車の中で夜明か…

雪かきの日

今日の一枚。我が家の台所の窓から見える雪景色。 空は電線だらけなのだ。電線越しに見えるのが「塩の山」。万葉集の時代には「志保の山」と書いていたらしい。それがどうして「塩」と書かれるようになったのかは判らない。武田信玄の強がりという説もあるが…

春の後は冬が来る

3月5日の東京は暑かった。カバンを持って、コートをはおり、カメラを首から提げて、建築案内の本を持って歩くと、汗ばんでくる。道行く人の中にはシャツ一枚で歩いているツワモノも混じっていた。東京はもう春なのだと思ったが、山梨はそうは甘くない。日曜…

門柱の捜索

今日の一枚は「門柱」の一部。宮光園の工事も後半戦に入ってきた。今日は下屋部分の石が並べてあった。右の写真の2列並んだ右側の石が礎石。左側が四判石。石の欠けた場所には雨戸の戸袋が来る。戸袋の石は庭の草叢に転がっている。古い写真に写っているもの…

渋滞な1日

今日の一枚は鳩。金曜日の午後、千駄ヶ谷体育館の屋根からこちらを見下ろしていた。 土曜の朝、塩山のガソリンスタンドで見た時計は7時15分だった。那須塩原の現場に行く約束の時間は11時。所要時間は休憩を入れて3時間30分だから、今日は余裕なのだと走り…

建築写真撮影の障害物

最初に勤めた設計事務所の上司から、「写真は真っ直ぐに撮って来い」と言われた。それ以来、先ずは正面から撮影するポイントを探すことにしている。 最近のデジカメにはファインダーが無いので画面に入っているのかどうか判らない。おまけに陽射しも強いので…

歳月人を待たず

今日の一枚は「京橋3丁目ビル」。これから解体に入るところ。1978年の完成。設計は村野藤吾氏。 建築史家のK先生から「村野藤吾建築案内」という本を頂いた。コンパクトで持ち運びに都合が良い。それに案内図も付いている。早速活用することにした。 京橋の…

「たこ」の労働の日々

2月が終わったと思ったら、3月も4日経ってしまった。今日の一枚は土壁の中塗り作業。 「俺の顔に泥を塗った」というのは恥をかかせたという意味だが、壁に土を塗るのは体裁を整えることになる。なかなか難しいものだ。 写真の現場は宮光園。この壁を塗り終…

文化財を大切に

今日は昨日の続き。たどり着いたときは日も翳り始めていたが、せっかく見つけたのだからと、周りをウロウロする。写真は尾形学校を正面から見たところ。 それにしても、遊具はどうしてもここに無きゃいけなかったんだろう。建物の一番良いアングルに写りこん…

山と森が切り取る空の形

今日の一枚は「尾形学校の屋根」。 河口湖から高速道路を大月方面に向かう途中で脇見運転をしているとこんなものが見える。勿論危険なので最初は見えていない。何度も通っているうちになにやら変なものがチラリと目に入る。さらに何度も通っているうちに、ど…