ジンチョウゲの文字はどう書く

west2692010-03-15

今日の一枚は「沈丁花」。さて、どんな文字だったろうかと思い、「ジンチョウゲ」と入力してみたら、こんな漢字に変換された。パソコンに頼り過ぎるとこんな風に漢字を忘れてしまうのだ。
昨日は1日写真のデーター整理をして過ごしたが、デジカメを使うようになってから、あまり写真をプリントしなくなった。大抵のデーターはハードディスクに保存され、モニターに呼び出して眺めることになる。
ところで、写真という複製技術が現れたことにより芸術作品からアウラが失われたという説がある。(ベンヤミン 複製技術時代の芸術作品)。因みにアウラとは簡単に言うと「芸術作品とは後にも先にも一回こっきりの存在なのだ」ということらしい。
たとえば、かつて建築を知るためには現地に行って実物を見るしかなかったが、写真を見ることでどんな形をしているのか知ることができるようになった。有名な建築はあっちこっちの雑誌や書物に掲載される。実物を一度も見ないまま、知っているような錯覚に陥ってしまう建物がままあるが、つまりはそんなことを差すのだろう。
さて、写った姿はイリュージョンに過ぎないが、フィルム写真なら少なくとも印画紙という物理的な存在に焼き付けられた。ところがデジタルデーターの場合はそれすらもない。多くのものが信号としてやりとりされるようになって、ほとんどの場合パソコンの画面で見るだけだ。もはや複製すら省略されるようになった訳だ。大量に処理できて便利だが、パソコンや記憶装置が壊れたら全ての画像は失われてしまう。
そんな訳で下の写真は宮光園。

現場では北側の開口部に窓がはまっていた。芋虫みたいだったけど、だんだん建築に見えてきた。



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川蝉ニュース 2010年3月
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