2009-01-01から1年間の記事一覧

絶滅危惧種

今日の一枚は「昨日の月」。 今日で2009年も終わり。明日から2010年になる。干支では寅年になる。ところで、現在世界中で生息している虎の総数は3500から4000頭くらいしかいないとのことで、もはや絶滅の危機に瀕しているという。100年前には10万頭以上いた…

謎の足跡

富士見高原の現場で雪の上に何者かの足跡を発見した。これはもしかすると森にすむ動物のものかも知れない。キツネかな。タヌキかな。後をたどってみることにした。ちゃんと道路の上を一直線に続いている。林の中を歩くんじゃなくて良かった。野生動物にも現…

人生の短さについて その2

今日の一枚は先日張り替えた障子。 冬休みを取っても、年末は慌しい。「今から荷物を届けるけど、お宅は何処にあるの?」。そんな電話で今朝は起こされた。年明け早々に締め切りがある。休み中に原稿を書いて、写真と一緒に送らなければならない。着替えて、…

人生の短さについて

右の写真は蓮の花。何処で撮ったのか思い出せない。 今日は今年最後の図面を仕上げて、スタッフ全員で事務所の大掃除。机の上に並んでいた図面や資料やカタログを片付けたらとても広くなった。 夕方になって、こんなメールが来た。「これを知らない設計事務…

旧道に於ける発見について

もしかするとこんな経験は初めてかもしれないが、今年は2日間続けて忘年会に参加した。そして今朝はいつもより1時間早く起きて打ち合わせに出かけた。朝は曇りがちだったから何だか夜明けと共に出かけるような按配だった。そんな調子だから今日は目が覚めな…

鉄のアリクイ

今日は先日(12月19日)の続き。右の写真はアリクイのサイボーグみたいに見えなくもないが、これは地盤改良の機械だった。先日は職人達と行き違いだったので、実際の操作は見ていないが、この先端に鉄のパイプを差して、力任せにぐいぐいと地面に押し込むの…

看板建築

今日の一枚は神楽坂の夜景。学生時代をここで過ごした。 その頃アルバイトに行っていた設計事務所がある3階建てのビルにいたら、どこからかニワトリの声が聞こえた。屋上に登って見下ろすと坂道の向かいにある木造住宅の屋根に鶏が住んでいるのが見えた。通…

お面丸瓦

今日の一枚は瓦屋根の下り棟にも使う丸瓦。古くはお面にも使われていたという。(本当?) この顔はどうしたのかと聞くと、目玉の所から銅線を出して眉のところに引っ掛けて固定するのだという答えが返ってきた。何となく想像は付くが、どんな風に留めるのか…

「国民」の祝日

21日の日記を書きながら、「直した瓦がブラックジャックになる」と瓦造りの職人が話したのは何時だったかなと、ブログの記事を遡ったけど見つからない。毎日思いついたことを行き当たりばったりに書いているからこうなる。せめて内容別に分類すれば良かった…

帰ってきたレトロタイル

今日の一枚は「レトロなタイル」。韮崎の家にはお蔵が5棟あってその1棟の片隅にお風呂が増築されていた。外壁は擬石風な洗い出し仕上げで若干洋風、内壁は緑色の渦巻き模様の付いたタイルと白いタイルが貼ってあって、当時としてはモダンな意匠だったのだろ…

ブラックジャックな瓦

今日の一枚は壊れた瓦。これは修理前の状態。宮光園の鬼かわらの一部を修理に出した。そんなことをだいぶ前に書いた記憶があるが、それが何時だったのかトンと思い出せない。 「直せますけど、ブラックジャックのようにツギハギになるかもしれませんよ。本当…

カマキリの知恵

今日の一枚はオオカマキリの卵。我が家の2階軒下にある花台のゼラニュウムに産卵していた。カマキリが高い所に卵を産む冬は大雪が降るという説もあるが、何故彼らにはそれが判るのだろう。 カマキリの種の起源は何時からなのか知らないけれど、日本でも約870…

アイスバーン

今日は長野県の富士見町に出かけた。昨夜「地盤改良の鋼管杭を打ちこみました。明日の朝9時に現地に来られますか」と現場監督から連絡があったのだ。 家から徒歩と車を使って、現場まで1時間30分はかかる。いつもよりは早く家を出た。八ケ岳横断道路から分岐…

照度計

今日の一枚は照度計。小さな白くて丸いところが感光して、液晶画面に感光した所の明るさが表示される。 これで人類の未来の明るさを測る事は不可能だが、部屋の明るさなら測ることは出来る。 何でこんなものがあるのかというと、建築関連の法律が変わって、…

風景を盗む人々

今日の一枚は干し柿。塩山駅の改札を入った所で駅員が作っている。乗降客向けのサ−ビスでもある。なにしろ此処は干し柿の産地なのだ。もうすぐ完成の様子。 ところで、前にも書いたけど甲州市には防災無線なるものがある。「防災」というくらいだから、地面…

元祖屋上緑化

今日の一枚はイワヒバ。今は北杜市と称しているが、かつて北巨摩郡と呼ばれた地域の民家の屋根にはイワヒバが乗っかっていた。「いた」と過去形にしたのは、現在は茅葺が少なくなって滅多に見かけないからだ。もちろん何軒かは残っていて、このイワヒバはそ…

弱気な狛犬

何か勘違いした訳でも、失敗した訳でもない。予想していた出来事が予想通りに起きただけだ。それだからこそ、余計に無駄な時間を過ごしちゃったなあと感じる時がある。 今日の一枚はそんなある日に撮影した狛犬君。ここには20年ほど前に知人と来たことがある…

石器時代のサゲフリ

週一回の定例打ち合わせが済んで、工事中の建物を確認するために外に出た。カメラを取り出して、電源を入れると、ピピッと鳴って「メモリーカードが入っていません」との表示。ウーンという訳で。スタッフのN君が抱えている現場用のデジカメを横取りして撮…

大地に還る家

右の一枚は古里庵。これはマサカリ大工が今日一日で建てた一坪のゲスト小屋。 詳しくは 11月17日の日記をお読みください。 撮影時間は14時50分。因みに土台を敷き始めたのは10時25分だった。昼食を1時間ほど挟んだので、3時間30分足らずで出来たことになる…

イベントな日々覚書

明日はマサカリ大工のイベントの日。天気予報では今日も明日も、ちゃんと晴れるのだった。午前中は福々亭の奥さんと明日の参加者名簿や、各自の交通手段、駐車場の確保、お弁当の用意などの最終確認を行った。これで明日の件は大丈夫。午後からは来年のイベ…

幸福と幸運

マサカリ大工の一坪小屋のイベントまで後2日。この時期、山梨では滅多に雨は降らないと勝手に思っていたら、なんと今朝は雨の音で目が覚めた。 思わず電話で天気予報を確認してしまった。 「あめゆじゅとてちてけんじゃ」じゃ無かった、雨雪100%なのだ。夕…

岐阜の土

23時過ぎパソコンを起動して、メールをチェックした。こんな夜中なのに随分メールが来る。良く見ると、朝送ったメールの返事も混じっている。午前中に来たメールが圧倒的だった。今日は10時過ぎからずっとメールを開かなかったことに気づいた。慌てて返事を…

竿竹は何を乾かすものなのか

今日の写真は土蔵の小舞に使われている竹。小口を見るとかなり厚肉だ。「この竹はなんという種類だろう」と訊ねたら、「弾力があるんで、釣竿に丁度良いんだ」という返事が帰ってきた。 成る程。竿竹か。 さて、宮光園の土壁の小舞竹は割竹を使っていた。次…

竹割りの道具

今日は昨日の続き。 F左官は代々の左官業で、先代さんからの付き合いだ。始めは親父さんのように物静かな人だと思ったが、20年ほど前に一緒に胃カメラを飲んでから随分饒舌になった。 仕事に関するボキャブラリーの豊富さと、スピードの速さに付いて行くのは…

こいもうすいも

「もみじ」という歌にこんな箇所がある。「こいもうすいもかずあるなかに」。で、鯉は身の回りにいるので解かるが「うすい」というのはどんな魚だろう。「うぐい」という魚もいたような気がするが、聞き間違いだったかな、と子供のころは思っていた。相棒も…

羊歯の葉紙

食堂の障子紙が耐用年数を超えたらしい。前回の張替から5,6年は経つ。 家に住み着く紙魚君が栄養にしているので、暫く前からレース状に透けてきていた。日が当たると光が透ける。これはこれで美しい風情だが、とうとう障子の組子から切り離されてしまった。…

バス停にて

民家を再生したSさんの自宅を見学した。中央線を八王子で降りて八高線に乗る。電車の中で読もうと文庫本を持ってきたが、初めて走る路線の景色は新鮮だ。冬枯れの雑木林を眺めていたらあっという間に東飯能に着いた。 バス停でおにぎりを食べていた二人連れ…

手の跡を残す

今日は伝統構法に関するヒアリング。金物をあまり使わないような昔の建築方法を実践している大工から話を聞きたいということで、マサカリ大工を紹介した。 作業場に着くと、マサカリ・チョウナ・オガ・ヤリガンナ・石斧・石ノミ・木楔など原始的な手道具が並…

泥縄式その後

先日泥縄式の話をしたが、今日の一枚は泥そのもの。瓦の葺き土なのだ。宮光園に行くと、トラックの荷台に泥が乗っていた。これで屋根の瓦を葺く。最近ではというか、もう遥か以前から見かけなくなったが、かつては土葺きといって、瓦は土を使って屋根に固定…

三本木の夕日

今日は那須に出張。11月29日に龍ヶ崎で更地を確認したが、それまで建っていた民家は那須に移築される。 那須では基礎と運び込んだ古材を確認した。右の写真は運び込まれた大黒柱の礎石。石の種類は不明だが、これも少しお化粧直しして再利用する。 打ち合わ…