人生の短さについて

west2692009-12-28

右の写真は蓮の花。何処で撮ったのか思い出せない。
今日は今年最後の図面を仕上げて、スタッフ全員で事務所の大掃除。机の上に並んでいた図面や資料やカタログを片付けたらとても広くなった。
夕方になって、こんなメールが来た。「これを知らない設計事務所は2010年取り残されてしまう」。
難解な法律の対処法とか画期的な設計ソフトでも開発されたのかと思ったら、違う。どうやら能力開発セミナーの案内らしい。「これ」について具体的な説明はないが、「こういう人はこないで結構」という注意書きはある。厳しいお言葉だ。「向上心とやる気のある方。本気の方にこそ是気来て欲しい・・・・・」。そんな駄目押しも付け加えてある。
でも、昨日買ったハードカバーの本と、読みかけの本も気になるし、明日からは木の枝も切らなきゃいけないし、庭の掃除もある。等々、これでも忙しい。すっかり冬休みモードになっているので、メールを読んでも元には戻らない。もしかして、取り残されるのかな。
話し変わって、マサカリ大工がこんなものを持ってきた。

同心円の中心から丸太の一番外側まで年輪を数えると、240本あるんだそうだ。おおよそ80年くらいが人の平均寿命としても、この木は我々の3倍は世界を見ている勘定になる。「人の一生が短いのじゃなくて、多くの場合右往左往して時間を浪費して、後で儚さを嘆くにすぎない。人生は充分長いのだ」(セネカ・人生の短さについて)というような説もあるが、損得に振り回され、右往左往しながら、短い一生を生きる我々をこの木はどんな気持ちで眺めてきたんだろう。