2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

元祖猫間障子

今日の一枚は障子。「小木人の舎」に行くと、障子に一風変わった紙が貼ってある。番茶と書いてあるのはかつてお茶の袋だったんだそうだ。下段のひときわ白い紙には透かしの模様が入っている。他の障子にも様々な種類の和紙がパッチワークに貼られていた。 さ…

白蟻脱走

今日の一枚は一休さんの辞世の句。 数年前に再生した民家にある床の間に飾ってあった。赤い壁は珪藻土にベンガラを混ぜたもの。これは何ですかと聞いたら一休さんの額なのだということ。家に帰って調べたら「須弥南畔 誰か我禅に会う 虚堂来る也 半銭に値せ…

渋滞対策

今日は那須塩原の現場に出かけた。 連休直前。しかもザンザンと景気良く雨も降っている。こんな日は渋滞することが多い。しかし、どんな悪条件でも、過去のもっとも都合の良い実例を基準に考えがちだ。最近は渋滞が多いけど、「それは単なる偶然さ」。そんな…

接ぎ接ぎ(ツギハギ)。

今日は東京に出張した。新宿駅で降りると携帯電話にメールの着信があった。急ぎの用件。 乗り換えの電車が来る直前に事務所に電話をすると、同時に構内放送が騒ぎ出した。何時か雪で足止めを食らった時は肝心なことは何も教えてくれなかったが、今日は饒舌だ…

羽重ね張り

今日の一枚は野地板。これは宮光園の北側下屋にある瓦屋根の下地。「羽重ね張り」と大工は呼んでいた。 我々の事務所で縁があるのは素朴な民家の簡単な屋根が多い。通常は板を無造作に並べているだけで、こんな仕事に出会うのは珍しい。なかなかきれいな張り…

自筆のサイン

今日の一枚は「道路工事」。我が家の数十メートル東側でこんな工事をやっている。線路の下を潜るガードが低いので、時折そそっかしいトラックがガードにめり込んで通行止めをやらかす。その対策に新たに大規模のアンダーパスを作っているんだそうだ。 頼んだ…

「ひかりつけ」その2

今日も「富山の枠の内」。ご承知の通り「枠の内」とは弁当のことじゃない。建築の話なのだ。 さて、以前「ひかりつけ」 について紹介したことがあるけど、この作業は興味深いので、また書くのだった。 右の写真に見える黒い古材は丸太で出来た登り梁。これは…

春の来ない訳

今日も寒い。日中の最高気温が14度と天気予報に出ていた。 今朝の新聞には昨日「防災甲州」で注意を呼びかけていたミツバチ盗難事件が載っていた。 収穫間際の果物を盗む不届者もいるかと思えば、スモモの幹に薬剤を注入して枯らせる不埒者もいる。本当に酷…

ミツバチを盗難から防ぐために何が出来るか

今日の一枚は「グリゼル」。日本橋は三越本店の入り口を見下ろしていた。 理由はいずれご説明するが、10年ほど前からこういった彫刻を我が家では「グリゼル」と呼んでいる。 さて、4月も20日を過ぎたというのに寒い日が続く。今朝はその上雨まで降っていた。…

著者の近影

今日の一枚は「金輪継ぎ」。「金輪継ぎ」というのは木材同士を繋ぐ場所の加工形状(専門用語で継ぎ手と言います)の名称を差す。 一般的に木材を繋ぐと強度が落ちるが、この建築は文化財なので古い材料は可能な限り再使用する。そんな訳で、ここでは柱の根元…

電話の訪問

11時頃、今日のブログを書いていたら携帯電話が鳴った。こんな時間の電話は良くない知らせが多い。恐る恐る応答するとO氏の上機嫌な声が聞こえて安心した。彼の向こうでもがやがやと賑やかな声がする。お茶の水界隈で飲んでいるらしい。ひとしきり都会の音…

松里研究会

右の写真は「水車」。動力は笛吹川のはるか上流から分岐した水路の水を使っている。このような下掛け式の水車を回すためには水量が多くて勢いも無ければならない。実は難しいのだ。人工的な水路だが、何時造られたのかは分からない。しかも、この先で謎めい…

光る砂

今日の写真は「光る砂」。上条集落にある再生した茅葺民家である甲州民家情報館の庭に出来た水溜りで見つけた。 子供の頃家の周りで見た土もこんな風に光っていた。1ミリ角位の小さい粒が泥に混ざって光っている。それだけ取り出して手に貼り付けて見たらち…

春の淡雪

今日の一枚はお隣さんの植木に積もった雪。 毎冬12月から3月の間はスタッドレスタイヤを履くことにしているが、今年は雑事多用にかまけてタイヤ交換を忘れていた。昨日那須塩原の帰り道、中央道で相模湖を過ぎた辺りから雨に白いものが混じり始めた。横着が…

今日の一枚は「鉋」。頭には「気合いの入った」という形容詞が付く。「気合いの入った鉋の写真」です。 那須塩原の現場に行くと大工が3人、水道業者が2人、監督が2人、忙しく立ち働いていた。先ずは内部であれやらこれやら打ち合わせをする。一段落して建…

広葉樹環境建築

右の写真はリゾナーレ小淵沢。 通い慣れた森の中が突然工事用の高い壁で囲い込まれ工事が始まった。暫くして囲みが取れたらこんなものが建っていた。 同じこの場所を初めて歩いたのが夜間だった為か人気のない街路は絵画の世界に迷い込んだようなとても不思…

仮組み

今日はこんな書類を出した。「一級建築士定期講習申込書」。 つい最近同じような講習を受けたよなと昨年の手帳を調べたら「管理建築士講習」とあった。2週間ほど前は「建築士法23条の6に基づく業務報告書」なるものを出したし、昨年は一級建築士の免許証…

時間との戦い

今日は神奈川県の現場。風邪の熱で2日寝込んだ。熱は下がったがまだ調子が出ない。事務所に行くと机の上にはメモやら書類やら郵便が積み上げてある。未読のメールもたまっている。こういうときは心を落ち着けて「ひとつひとつやっつけるしかないのだ」と、…

屋根の無い車

今日の一枚は「屋根の無い車」。勝沼の中原という部落で見つけた。 これは廃車なんかじゃなくて、カスタマイズされた現役バリバリの農耕車なのだ。車高が低いのでブドウ畑などの果樹園で作業するにはすこぶる便利なんだろう。だが、常識的には違法改造で、整…

ものは考えよう

今日の一枚は恵林寺の「心字池」。夢窓国師作と伝えられている。何故かこれは「心」と読めるのだそうだ。 昨夜寒気がした。熱を測ると37度3分ある。もう一度測ったら37度4分だった。自慢にはならないが熱にはめっぽう弱い。早々に寝てしまった。 朝、改めて…

工期は2、30年。

今日の一枚は「岩戸観音」。 3月12日に『北巨摩(北杜市)から来たN氏と話が弾んで「塩山のディープでスピリチュアルな場所」に案内した。これは牛奥の山の中に有る無人の寺だか神社にいた』と書いた。 今日はそのN氏の依頼で県外の方を3人案内した。「廃寺…

御柱の跡

今日は昨日の続き。打ち合わせの途中腹が減ったので、元フランス料理屋だったという中華屋に行く。 鴨肉と梅干の入ったラーメンを食べながら、諏訪大社の御柱の話題になった。すると建築主のM氏が「佐久にも御柱があるよ」という。 じゃあ、という訳で打ち…

一年後の鯉のぼり。

今日は佐久に出張。途中南清里というところを通る。今年もそこで谷間に掛け渡した鯉のぼりを撮影した。 昨年、通り掛けに鯉のぼりを見たのは再生工事の実測ために佐久に向かう途中だった。その民家も今月から工事が始まる。下の写真は解体工事の様子。 現役…

地縄の確認

今日の一枚は地縄の確認。昨日は富士見高原の家の引き渡しを行った。入れ違いに、今度は新築がはじまる。 先ずは新しく建てる家の位置を決めなければならない。工務店の監督が地面に杭を打ってビニールテープで建物の形を作る。これは隣地の境界線からの建物…

法治国家

今日は富士見高原の家の完成検査。 基本的な骨格は工務店で作り、残りは建築主が住みながら造って行く計画だ。 建築確認と検査済証を受けて、登記をして、銀行の融資を受けた。工務店にも支払いを済ませた。 悪天候が続いたのと、あまりにも気温が低いので外…

桶造りの道具

今日の一枚は「道祖神」の一種か?正式な名前は「成田山不動尊石碑」という。これは我が家のすぐ近く、中央通り商店街をちょっと外れた裏通りにある。 山梨で映画祭を企てている秘密結社のO氏から頂いた「塩山駅周辺の散策マップ」に載っている。 彼は「松…

那須野が原のバロック建築

「日本の社会は建築と非建築の違いが出来ていない」。最近の建築に関する座談会でこんな話を聞いた。価値有る建築が容赦なく壊される最近の風潮に関するコメントだ。建築と非建築の違いは、単純に言えば「見る者に訴える何かが有るか無いか」の違いでもある…

上野公園でクジラを見る

今日の一枚は花見の人々。 上野駅で電車を降りると改札口には人だかりが出来ていた。改札を出るために並んだのは多分初めての経験だ。外に出ると巷は花見の人々でこんな風にごった返していた。 山梨で見る花は夜の公園だったり、河原の土手だったり、近くの…

田んぼの向こう側

今日の一枚は畦造りの機械。 疑心暗鬼に満ちた4月1日が終わり、今日は2日。昨日までの寒さが嘘(?)のように暖かな日だった。そんな訳で今日の記述は信用できる。31日の答えは「右」。急な話で信じられないでしょうが、今度こそ「本当」です。 那須塩原の現…

エイプリルフールに答えをだすこと

今日の一枚はステンドグラス。昨夜のキャビネットにはこんな扉が付いている。 文章を書いて、写真貼り付けて、アップロードしたところで昨夜は力尽きた。そんな訳で一体何を書いたのか全く思い出せない。われながら、まことにいい加減な話ではある。同じこと…