著者の近影

west2692010-04-21

今日の一枚は「金輪継ぎ」。「金輪継ぎ」というのは木材同士を繋ぐ場所の加工形状(専門用語で継ぎ手と言います)の名称を差す。
一般的に木材を繋ぐと強度が落ちるが、この建築は文化財なので古い材料は可能な限り再使用する。そんな訳で、ここでは柱の根元で腐っている所を切り取って、新しい材料で繋いでいる。
右側が新しい材料で左側が古いもの。新しい木は古い木より心持ち大きめに造る。こうしておくと、時間が経つと新しい木材が痩せて、古いほうの木材と同じ寸法になるんだそうだ。繋いだ分、オリジナルの木は短くなったけど、その分気が長くなった話なのだ。
ちなみに写真に写っているズボンの一部と草臥れた靴が著者の近影です。
下の写真は宮光園の南側。

2階部分の上げ下げ窓。この場所は冬の間は建具も無く吹きさらのままだった。さむかったなあ。代わりに下に写っているようなブルーシートで覆っていたから、光も入らず暗かった。建具が入って、やっと人間のものらしい建物になってきた。