2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大工のAさん

今日は1週間ぶりに南アルプスの現場。 昨年の12月にはじめた再生工事もどうやら終わりに近づいた。気が付くと桜の季節も過ぎて既にゴールデンウィークに入ってしまった。玄関先の藤の花ももう終わりかけていた(今日の一枚)。「歳月人を待たず」というけれ…

謎の地下室

民家の保存修復設計では床下の調査も行う。床下は暗く、懐中電灯や投光機が必要だ。しかも低いので、腹ばいになったり、ヒンズースクワットのようにしゃがんだままチョコチョコ歩かなければならない。日ごろの運動不足がたたり、太ももが痛くなる。 さて、宮…

もずのはやにえ

今日も川村記念美術館をネタにするのだ。右の写真は敷地内の散策路にあった。どうやらカエルをかたどったものと見える。 もずのはやにえのようにも見えるが、どうやら何かの看板らしい。 さて、昨年の7月、広い事務所に引っ越した。面積が21㎡から88㎡に増え…

パテ

食べ物だったら良かったけれど、こちらは建材の話。 右の写真でガラスを留めている白いものは「パテ」。なのだとずっと思っていた。 宮光園で建具修理の相談に乗ってもらった若い親方の見立てによれば、これは漆喰なのだそうだ。そういえばパテのような弾力…

水鳥達の家

右の写真は川村記念美術館の入り口にあるフランク=ステラの作品。 今日はマーク=ロスコがシーグラムビルのために描いた作品を見に行った。→「マーク=ロスコ瞑想する絵画展」 。 当たり前だが、絵画は実物を見るに限る。彼は「自分の絵画空間」の実現を望ん…

鯉の目刺

今日の一枚も昨日の鯉のぼりです。鯉の目刺とも言うが、中身が無いのでこれは食べられない。 今日は建替え診断の判定会。一体何のことなのかと疑問に感じたので以下にまとめる。 3年前にある体育館の耐震診断をした。「大地震で容易に倒壊する恐れあり」と…

谷間を泳ぐ鯉のぼり

今日の一枚は鯉のぼり。 これは須玉インターを降りて国道141号線を清里方面に向かい、高根町の長沢というところにある道の駅の風景。 昔はこの沢筋には溢れるくらい水が流れていたが、上流にダムを建設して以来、水が減り魚はいなくなってしまった。代わりに…

コブノシ

今日の一枚は南アルプスの再生民家の屋根。 一体どこを直したのか?といった風情だが、直したどころか、以前 「加賀美の古瓦」に書いたように手前の部分は古瓦を使用して新しく復元したものだ。写真に写っている部分は1階の屋根と2階の壁のぶつかる部分だが…

那須カエル

今日の一枚は那須塩原のカエル。なかかなポーズをとってくれない奴だった。この模様は保護色か。目立たないので身を守るどころか、踏まれちゃしまわないかと気になるところだ。 東北自動車道路を那須に向かうとあちらこちらで田んぼに水を引いているのが目に…

豪徳寺の洋館

駅を降りて、豪徳寺に向かって歩いていたらこんな家を見つけた。建築年代は昭和の始めくらいだろうか。本来のコースから外れるが、見逃す手はない。チョット失礼して写真を撮った。 下見板張りの外壁・軒下の漆喰・木製上げ下げ窓を使った建物は貴重だ。初め…

光陰矢のごとし

今日の写真は福々亭のカマド。引渡し後半年、火を入れたのは初めて見た。これはあるテレビ番組の取材のための撮影風景なのだ。 向かって左側で炊き込みご飯を作り、右側ではホウトウを作っている。ちなみにホウトウは山梨の家庭料理。味噌味で麺を煮込んで作…

加賀美の古瓦

今日の一枚は南アルプス市の民家。古い瓦を使って葺いた新しい屋根。 古民家の雰囲気を残すために古い瓦も再利用しようという話になった。この家の瓦は近くの加賀美というところで焼いていたものだ。地場産だが、今は製造元も無い。山梨県で現在流通している…

甲州桃源郷

今日の一枚は江戸城の石垣。千鳥が淵で撮影。世の中にはいろんなマニアが居て石垣のマニアも居るらしいが、これはただの通りすがりの思いつき。色合いが抽象絵画みたいで面白いと思った。 さて、定年退職後の悠々自適の田舎暮らしを紹介する番組に杣口の家の…

ウェルカム キャット

世田谷の住宅街のど真ん中に大きな木々に囲まれたお寺、豪徳寺がある。最近知ったが、ここは招き猫の発祥の地なのだそうな。 昔々は貧乏寺だったけど、飼っていた猫がセレブな殿様を招き入れて後、盛運となり今に至るという。詳しくはこちらでどうぞ→豪徳寺 …

ラーメン1杯、200円。その後。

豪徳寺で発見した200円ラーメンを試す機会は意外と早くやってきた。今日の一枚はそんな「満来」の写真。 今日は12時少し前に豪徳寺に着いたので、早速「満来」に向かう。既に先客で満席だった。帰ろうとすると、店のお婆さんが「こちらに座れますよ」という…

怒りの金剛力士

今日の一枚は桜吹雪。 ノートパソコンの電源ケーブルの調子がおかしい。簡単に言うと、接触が悪いので、充電できない。充電できないと電池を消耗しきった段階でパソコンは停止する。当然だが、写真も文章もメールもすべてのデーターが読み込めない。このケー…

ダイコンの花

今日の写真はダイコンの花。とはいっても、普段食べているあの大根から生まれる花ではない。それなのに何故そんな名前で呼ぶのか分からない。聞くところによると、中国帰りの兵隊がお土産に持ち帰った植物が繁殖したのだそうな。これは放光寺から恵林寺に向…

浴室歴史探訪

今日の一枚は「寒水」というもの。今も解体調査が続いている宮光園の、今日はお風呂場で発見された。 この家には明治27年に描かれた家相図が残っていた。それによればここのお風呂場は遥か昔はカマドのある部屋だった。新しい(とはいっても20年は昔の)仕上…

ラーメン一杯、200円

小田急線の豪徳寺でこんな商店街を見つけた。 駅の改札を降りて、正面のデニーズを見ながら右に曲り、最初の路地を左に曲るとこの通りにでる。突き当りには東急世田谷線の山下駅がある。 あまりに整然とした街並みばかりでは面白くない。お茶の水・神保町界…

陣馬街道の家見学会

今日は「陣馬街道の家」見学会。公共交通機関がバスだけなので心配だったが、参加者は25人でした。来てくれた方々どうもありがとうございました。 見学会での説明は難しいと思う。喋りすぎると建物の印象が薄れるだろうし、喋らないのも無愛想だ。以前見学会…

治外法権

今日の一枚と下の写真は、昨日フィリピンに行ったとき撮影した廃屋の写真(なんて)。実は飯田橋から北の丸公園に向かって九段坂を下る途中にこんな建物がある。 30年前は確かフィリピン大使館だったと思う。当時、靖国神社の大鳥居の方に入り口があって、門…

何とかなるのだ

今日は東京へ出張。午前中は亀戸天神、午後は絵画館の駐車場に車を留めて、飯田橋や市ヶ谷周辺を行ったり来たり、外堀通りに並んでいる散りかかった桜がきれいだった。大学を出て最初に勤めた事務所が市ヶ谷にあって、そこの6階の窓からはお堀端の桜が良く…

御幣土

以前言葉が世界を切断する話を書いた。 カナダエスキモーの世界では同じ雪でも「降ったばかりの雪」「降って暫く経った雪」「溶け始めた雪」「溶けかかって、また凍った雪」などの単語がそれぞれあるという。この話は遥か昔に読んだ『カナダエスキモー』とい…

燐寸と書いて何故かマッチと読むのだ。

宮光園からはもう1つ違うマッチ箱が出てきた。こちらは大日本東京でしかも世界一印ときた。製造元は「木本工場」と書いてあった。こういった命名はちょっと気恥ずかしくてなかなか真似ができない。大きく出ちゃって、昔の人は平気だったんだろうか。気迫が違…

最後のマッチ

今日の一枚はマッチの箱。甲斐産商店大黒葡萄酒とかいてある。宮光園の長押の裏から出てきた。 この家には古いものが良く残されている。ワインのラベル・ワイン・ブランデー・葡萄ジュース・新聞・出納帳・写真・葡萄の収穫が写された古い映画フィルム・最古…

長屋門 危機一髪

今日の一枚は龍ヶ崎の家。右側奥が再生予定の主屋。左手前に見えるのが長屋門。 移築して再生する為に、ある家を調査に行った。明治23年に造られたという、しっかりとした商家だった。通りに面して店がある。店に並んで長屋門があって、主にこちらから出入り…

桃の花クリーム

「桃の花」の話題は今日も続く。昨日のブログを読んだ後で相棒が言った。「桃の花というクリームがあったよね」。確かに、我が家にもありました。家の裏が桃畑だったから、きっとあそこの桃の花だったんだ。 子供の頃、冬は風呂から出ると先ずこれを塗った。…

桃の花

今日の一枚は桃の花。この季節になると甲府盆地の東は桃の花でうっすらとピンク色に染まる。遠くから眺めると密集しているかのように見えるが、近寄って見ると案外まばらだ。 昔は「近くばよって目にも見よ」という自己紹介があったというが、桃の場合は「遠…

木質繊維断熱材

今日は南アルプス市の再生民家の現場。基礎を打つ為に一端揚屋した建物が、ようやく着地し、断熱材を入れ始めた。木の繊維をマット状に加工したものだ。今日の写真はその木質系断熱材を床下に取り付けたところ。カステラに似ているが食べることはできない。 …

鞍馬天狗の肖像

今日の一枚は仲良く並んで不時着した、アダムスキー型円盤なら面白かったんだけど、これは誰が見てもお釜。宮光園は日本における初期のワイナリーだが、ワイン醸造を始める前は日本酒を作っていた。お酒を造るためなのか、大勢の使用人のためなのか、観光客…