桃の花クリーム

west2692009-04-04

「桃の花」の話題は今日も続く。昨日のブログを読んだ後で相棒が言った。「桃の花というクリームがあったよね」。確かに、我が家にもありました。家の裏が桃畑だったから、きっとあそこの桃の花だったんだ。
子供の頃、冬は風呂から出ると先ずこれを塗った。手にも顔にもべったりと塗ったが、暫くするとさらさらとして気持ちよかった。しもやけもあかぎれも、その油を塗って手袋に手を突っ込んで乾きを押さえて治していた。当時はそのクリームが万能薬だった訳だ。
当時のテレビで宣伝していなかったから、「桃の花」というのは山梨県だけのローカルな製品だと思っていた。全国的だったんだな。随分世話になったが、今でもあるんだろうか。

ついでに脱線すると、風呂では体中石鹸で洗っていた。髪の毛も同様だった。中学か高校の頃、我が家にもシャンプーとリンスが登場した。「なるほど、大きくなったらこういうものを使うんだ」と何の疑問も持たずに使っていたが、ものによっては抜け毛の原因になるとか。そう言えばスースーするシャンプーを使っていた頃、良く毛が抜けた。毛が抜けるから、念入りにシャンプーする。悪循環だったのかも。危なかったなあ。

話は戻って同じ頃、我が家も増築をした。それまで、家を作る材料は土壁・木製建具・無垢板の床板・無垢板の天井板といった自然素材が主だったが、昭和40年代にはモルタルの壁・アルミサッシ・合板の床と壁・石膏の型押しした天井材などの工業製品に変わった。出来たての部屋の中に変な臭いが充満したが、自分が汗臭いんだと思っていた。しかし、どうやら接着剤が揮発した臭いだったらしい。
最近になってホルムアルデヒドの入った接着剤は化学物質アレルギーの原因なのだと禁止されたが、きっと我が家にも使われていたんだろうな。