桃の花

west2692009-04-03

今日の一枚は桃の花。この季節になると甲府盆地の東は桃の花でうっすらとピンク色に染まる。遠くから眺めると密集しているかのように見えるが、近寄って見ると案外まばらだ。
昔は「近くばよって目にも見よ」という自己紹介があったというが、桃の場合は「遠からんもの」のほうが目には良いと思う。
それにしてもこんな小さな花から、大きな桃の実が出来る。最初はピンクの花、途中で濃い緑色、最後にもう一度花と同じ色合いになる。色彩の情報がちゃんと伝達されるのかも知れない。毎年同じものを見るが、やっぱり不思議なものだ。
建築を果物の生成と同様のメカニズムで造ることができたらどんなものになるんだろう。
さて「赤壁の家」が完成したのは昨年の12月だった。周りを桃畑で囲まれていたけど、当然花も葉っぱも無い、代わりに桃の実を収穫した後の紙袋だけが枝に残っていた。だから完成写真には紙の花が咲いている。そんな訳で4月になったら撮影をするつもりだった。本物の花の季節は短い。明日からは雨が降るとの予報も出ている。そんな訳で今日は急遽撮影に出かけた。

赤壁の家」は若干標高の高い所にあって、気温が低めだ。まだ花は期待したほど開いていなくて、つぼみの方が多かった。花に覆われた風景を期待していたんだけど、それは幻想だったんだろう。実際の花は案外少ない。
以下、紙の花と見比べてみてくださいね。→赤壁の家