木質繊維断熱材

west2692009-04-02

今日は南アルプス市の再生民家の現場。基礎を打つ為に一端揚屋した建物が、ようやく着地し、断熱材を入れ始めた。木の繊維をマット状に加工したものだ。今日の写真はその木質系断熱材を床下に取り付けたところ。カステラに似ているが食べることはできない。
適度な弾力性と重量感があるので施工性と蓄熱効果による保温性も期待している。
ドイツの技術を導入して試験的に制作したものだが、建築主に了解を貰って、実験的に使って見ることになった。いつもなら羊毛断熱材を使うところを、建築として役割を終えたなら、土に戻る素材で造りたいという建築主の希望もあって、製造元に頼んで入手した。まだ巷に普及はしていない。文字通り新製品だ。
建物のある南アルプス市はその名の通り、南アルプス連山から冷たい風が吹き降ろしてくる。断熱材が入っていても壁も建具もないのでまだ寒い。断熱効果や蓄熱効果を実感できるのは今度の冬まで待たなければならない。

下の写真は今年の桜。今日は風が冷たくて現場で凍えてしまった。4月も2日目になり、桜も咲いているので油断してしまったが、周りを見たら山にはまだ雪が残っている。