2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

丸にニの字

今日は昨日の続きで宮光園。これは雨戸を収納する戸袋に家紋を作っているところ。 「丸に二の字」というもの。左手に小さな木片を持ち、それを定規にモルタルを擦り付けて、くるくると丸い輪を作ってゆく。迷いがなく、とても速い。 さて、修理前の建物には…

建具の修理

今日の一枚は久しぶりに宮光園。屋根工事を終えて足場が外れた。長い工事だったけど、工期もあと1か月を残すばかりとなった。 ブルーシートが下がっているところは開口部。ここに建具を入れるとおおむね完成する。 修理した建具を運び込んで建具職人が図面と…

脳は勘違いする?

今日の一枚は新潟市内で見かけた建物。見方によっては4階建てとも思えるが、木造の3階建て。耐震性が心配だが、聞くと明治期の建築だという。すると1964年の新潟地震でも無事だったことになる。例によって「新潟地震」で検索すると、すぐ近くでは竣工したば…

日常の光景

今日はスタッフが出てこない。だから事務所のどこを占拠しようと自由なのだ。 午前中はエアコンをかけずに窓を全開して、一番風通しの良いテーブルで作業した。 事務所の入居しているビルは西側の窓が全面開口になっていて、午後はとても日当たりが良くなる…

竜巻来襲

今日は長野県佐久市の再生民家の現場。 再生工事にあたって、今回は先ずは屋根の工事を行う。新しい瓦を載せる前に、創建以来長い年月の間に歪んだ屋根面の凸凹を修正する。 次に越屋根というものをつけた。屋根裏にこもった熱気を外に逃がすために屋根の天…

天国と地獄

今日の一枚は煉瓦塀。勝沼の大日影トンネル と同じイギリス積み。親近感がわくなあ。 さて、この向こうにはかつて新潟刑務所があったという。今では煉瓦の塀だけが一部保存されていて、緑に恵まれた公園になっている。公園の中には美術館だってある。なかな…

一網打尽

今日の一枚は新潟で通りすがりに見つけた床下換気口。 朝起きると昨夜の雷雨で柿の枝が折れていた。木の途中に引掛かっている。忙しいからこのままにしておこうかとも思ったが、隣の水田に落ちても大変なのだ。昼休みの時間にやぶ蚊に差されながら取り除いた…

雷のあいさつ

今日の1枚は「ノレン」。昌福寺の庫裏の入口に掛けてあった。家紋を組み合わせてデザインしたもので季節によって異なる色彩のものに架け替える。紫は夏の色なのか秋の色なのか、うっかり聞き損った。 遅い夕食を取り、ブログを書くためにパソコンの電源を入…

今日は昨日の続き

「今日は昨日の続き」。そんなタイトルの本が長いこと本棚にあった。大学の学園祭で古本コーナーにいた売り子の口上が面白くて、つい買ってしまった。書いたのは佐藤栄作という人。結局読まなかったが、きっと総理大臣になってノーベル賞まで貰った人のサク…

建築見学の基本

土曜日の朝5時に起床。6時に自動車のエンジンをかけて、かなり古いけどドライブ用にブルース・スプリングスティーンの3枚組ライブアルバムをセット。集合時間に間に合うように急がなきゃならない。エンジンの音がうるさいので、ボリュームを上げる。エンジン…

カンガエル

今日の一枚はボウフラの化石じゃない。佐久平の民家に使われていた「和釘」。 野地板は丸い頭の釘で留めてあったが、その下の垂木の天端の所々にこんな四角い頭の四角い断面の釘が残っていた。家の建築年代は明治20年代と聞いていたが、これで確証が得られた…

日独上棟式事情

今日は「8月15日」 の続き。 マサカリ大工のイベントは日本人とドイツ人の大工達が、それぞれの国の伝統的な工法を使って、1日で建て方(骨組みを組み立てること)を行うというものだった。 朝の11時頃現地に着くと、既に日本チームは棟木まで出来上がっ…

アウトローな人々

これは佐久平の民家の屋根裏。 瓦と野地板を取り外して、屋根から光が入ると、今まで暗くて判別できなかったものも見えてくる。煤けた土壁とその下地はこんな風になっていた。今日の一枚。葦で出来た小舞。 何となくヨシズに泥を擦り込んだ風情ではある。教…

後半戦

盆休みが終わって、今年も後半戦がスタート。「佐久平の民家」に行くとこちらにも大勢職人が来ていた。大工が2人、手元の若者が2人、人夫1人、電気職1人、それに監督。なかなか活気があるのだった。 今後もこの調子で、来てくれれば良いんだけど・・。 …

「裂石」はなぜ裂けたのか

今日の一枚は囲炉裏。 土間コンクリートの上に石を四角く組んで炉を作る。実にシンプルかつローコストなのだ。 ここを工事した民家仲間のI社長と「でも、土座の囲炉裏が最も正統派なのだ」などと、一方的に納得しながら、アルミホイルにくるんだ魚を焼いた。…

エコバックの意味

夕方やっと涼しくなったので外に出る気になった。 近くの寺へ卒塔婆を取りに行かなければならないのだ。8月の初頭に注文をしておいたのだが、熱を出してのびていたので、預けたままになっている。 自動車に乗って寺の前まで行き車を降りて、お布施を忘れたの…

木馬の使い方

右の写真は「馬みたいなオブジェ」。 なのだと、最初見かけた時には思った。 今日は一之瀬高橋というところに行った。およそ6年振りだ。同じ甲州市内だが、我が家の近くを流れる川は全て甲府盆地で合流して駿河湾に流れ込む。だが、一之瀬周辺の川は多摩川を…

失われた風景

今日の一枚は鶴岡八幡宮。 昨日失われた風景のことを書いて、こんなことを思い出した。 昨年の8月に鎌倉へ行った。円覚寺の後は神奈川県立近代美術館の鎌倉館に向かう。途中、鶴岡八幡宮の裏手から境内に入った。 その日は何か大きなイベントをやっていたら…

波平屋根

今日の一枚は茅葺屋根の表面。出来てから1年経っていないので、まだ切り口が新しい。 塩山から大菩薩峠に向かう途中に上条という集落がある。ここには甲府盆地東北部の典型的な養蚕農家が10数棟残っている。これはその中の一棟で再生工事を施して今年の4月…

修行が足りない

今日は昨日の続き。鎌倉時代に日本に伝わった建築様式の一つが「大仏様」とか「天竺様」などと呼ばれるものと書いたが、もう一つちょっと遅れて「禅宗様」とか「唐様」と呼ばれる様式のものが伝わっている。 円覚寺の舎利殿がその代表的なものなのだというの…

その後の木鼻

今日の一枚は「木鼻」のようなもの。「木で鼻をくくる」という言い回しがあるが、関係ないようなあるような・・。 この木鼻のようなものの中にはスパゲッティーのように絡まった電気の配線が隠れている。こんなデザインでスパゲッティを隠すことが出来ないか…

東京を歩く

今日の写真は白井晟一の設計した「善照寺本堂」。作品集で見た時は力強い堂々とした建物だと思った。 何年か前に「東京を歩こう!」という本に場所が紹介されていた。見るとその頃よく打ち合わせに出かけていたお宅の近くだった。ならばと、地図をたどり探し…

コブノシ

今日の一枚はコブノシ。入歯みたいだがこれは漆喰で出来ている。屋根瓦の工事に使う部品なのに、何故か造るのは左官職人なのだ。 今朝は曇り空で目が覚めた。風もいつもより涼しい。 何日も日射しに押しつぶされそうなくらい暑い日が続いていたけれど、天気…

カツオの生まれ故郷

今日の一枚は「いちやまマートの上の空」。 突然だが、相棒は高知県出身だ。そのせいかどうか知らないが、近くのマーケット「いちやまマート」で売っている高知県産のカツオの叩きを我が家ではよく食べる。 なぜか最近になって宮城県産が混じり始め、とうと…

古民家の雨漏り対策

山梨県甲府盆地の北東部の民家の特徴は「突き上げ屋根です」なんてことを、あっちこっちで言いふらしてきた。 ある日主要道路からちょっと外れた集落を歩いていたら、こんな屋根を見つけた。例外もあるのだ。というか、民家はむしろ例外だらけなのだ。 屋根…

無線LAN顛末記

今日の一枚はリゾナーレ小淵沢にあるベリーニタワーの天辺付近。 さてさて、無線LANが繋がらないまま、いつまでもうっちゃらかしておく訳にも行かない。 まずは覚悟を決めて、朝の10時かっきりにインターネットの加入先に電話をする。なんと既に話し中。…

元祖ドドンパ・フジヤマ

カミュの異邦人にこんなエピソードがあったと思う。主人公のムルソーが母親の葬式で仕事を休んで、職場に復帰したら仕事が山積みになっていた。 夏風邪をこじらせて3日程事務所を離れていたら、やはり仕事が溜まっていた。夏風邪をこじらせて3日程写真を撮…

ソーラーパン

夏風邪の引鉄になったウォーキングの終点にはこんなものがあった。ソーラー・クッカーというもの。読んで字の如くというか、太陽熱利用調理器具なのだ。これでお湯を沸かしてパンを焼いていた。 湾曲した面の中央部の光が集まるところに練ったパンの元を置い…

夏風邪な1日

今日の一枚は水車。水力発電所では高い所から水を落としこの脱色したヒマワリみたいな水車を回して発電する。ちなみに「ペルトン型」水車というのだそうだ。 一晩経ったが熱は下がらない。頭も喉も痛い。医者に行って薬をもらい、今日は事務所を休んでしまっ…

ウォーキングの顛末

右の写真はおなじみ山梨の桃。地域の名産なのだ。 さて、写真一枚移動するたびにパソコンが固まる。だましだまし使っていたけれどとうとう新しいパソコンを購入した。「無線LAN」内蔵と有る。で、何もしなくても自動的に繋がると書いてある。なるほど進化し…