竜巻来襲

west2692010-08-27

今日は長野県佐久市の再生民家の現場。
再生工事にあたって、今回は先ずは屋根の工事を行う。新しい瓦を載せる前に、創建以来長い年月の間に歪んだ屋根面の凸凹を修正する。
次に越屋根というものをつけた。屋根裏にこもった熱気を外に逃がすために屋根の天辺に穴を開け、その上にもう一段重ねた小さな屋根のことだ。養蚕型農家でよく見かける形なのだ。
越屋根が組終わったので、鬼瓦の打ち合わせをしたいと連絡があった。
現地に着くと、とても静かだ。自動車は何台か止まっているので、人は居るはず。
木工事の最中なら大工道具や工具の音が響き渡るはずなのに、何も聞こえない。
最初に出会った職人が話しかけてきた。
何でも昨夜突然竜巻が起きて、防水用の屋根のアスファルトを吹き飛ばして行ったという。その上激しい雨も降ったとのこと。
壁の無い越屋根を覆ったシートが吹き飛んだのではたまらない。横殴りの雨の中では屋根の天辺に穴が開いているのに等しい。真下の床に水が溜まっていた。屋根の上では大工が3人、黙々と後始末をしていた。今日の一枚
下の写真は毬栗。

帰り際に足元を見ると落ちていた。もうこんなものが顔を出す季節なのだと思いながら、周囲を見回したが栗の木は見当たらない。竜巻で運ばれて来たのだろうか。