佐久平の民家

前向きに生きる

今日の一枚は昨日行った佐久平の再生民家。秋晴れだった。 8月に一斉に実をつけたゴーヤの葉が黄色くなってきた。もう終わりだねと、ネットから蔓を外そうとしたら、小さな実が一つ残っていた。「それなら、まあ、いいか」とそのままにしておいたら、少し大…

ご案内

今日は佐久に出張。清里を抜け野辺山に抜けると八ヶ岳の麓に野菜の畑が広がる。自動車を停めて撮影したいけれど、路肩の狭い上下二車線の直線道路を走る車はかなりスピードを出している。それに後続車が迫っているので簡単には停まれない。試みに通行量の少…

地軸の狂い

今日は長野の再生現場。 夏草やら樹木が元気いっぱいに生い茂って敷地が狭く感じる。午前はあっという間に過ぎ、15時からの別件の打ち合わせのために大急ぎで山梨に戻る。こちらも瞬く間に時間が過ぎた。一息入れて机に向かい、メールを開くとこんな連絡が入…

思案するカエル

今日は佐久平の家で、土塗壁の最初の段階である荒壁作り。 プロの職人では無く、アマチュア集団の作業なのだ。素材となる壁土は庭で作ったもの。泥に藁を混ぜて水で練って醗酵させる。その為、庭は一時的に水田状態になる。 水田にはカエルがつきものだ。と…

耕運機

知らぬが仏の鳩君に別れを告げて待ち合わせの場所に向かう。途中本屋があった。時間は充分にあるので何か読んで待っていようと立ち寄った。 買った本にはこんなことが書いてあった。大昔の中国。諸子百家の一人に墨子という人物がいた。ある時兵器を開発して…

「締まり」のない窓

今日の一枚は仮面をかぶった人、じゃなくて宮光園にあった「捻子締まり」。 頭に書いてある模様は文字に見えるが何て読むのか判らない。「開く」とか「閉じる」の省略形なのかも知れない。 さて、「捻子締まり」は引違の建具の戸締りに使う。子供の頃、我が…

長い瞬き

長野に向かう自動車のラジオから「山梨県地方、今夜は雪です」と話していた。佐久から野辺山を越えて山梨に戻る道は滑りやすくてとても危険なのだ。恐る恐る帰ってきたけれど、こちらはまだ雪は降ってこない。明日の朝、周りは白くなっているのだろうか。 さ…

ガラスの結霜

今年初めて佐久の現場に行った。前日天気予報で気温を調べると、朝のうちは氷点下4度、日中の最高気温が2度とあった。 「今年はラニーニャだから寒さも格別なんだ」などと同行のEさんに言い訳しながら、現場に向かう。 着くと、北側に入れたサッシのガラス…

木材確認の日

佐久平の民家の玄関ポーチの上に架かる梁に使用する木材を確認するために、今日は上田の工務店に行く。事務所で打ち合わせの後、「それじゃ梁材を見ましょうか」と工務店のS社長が席を立つ。 外に出て、大工さん達が作業をしている作業場に向かってゆくけど…

郷に入っては・・

今日の一枚は篠竹。 「郷に入っては郷に従え」じゃないけれど、民家の再生にあたっては壁も地域の流儀で再生することになった。 一般的に土塗壁の下地である小舞には2センチくらいの幅に割った竹を使うが、佐久の辺りでは1.5センチ程度の小径の竹と葦を組み…

ヨイトマケの石

写真は礎石。 一見無造作に置いてあるだけのようだが、ヨイトマケという方法で据えつけている。70センチほど掘り下げて、何層にか突き固めながら、割栗石と砕石を詰めて、最後にこの石が据えてある。石の上にはこれから柱が載る。 今日は長野県の佐久平の…

幻の栗の木

今日の一枚は「栗」。これは佐久平の民家の庭にあった。 8月27日の日記に毬栗の写真を載せた。「どこから飛んできたの判らない」と書いたけれど、実はすぐ近くに小さな栗の木が立っていた。我ながらいい加減な話なのだ。 以前、我が家の近所に古い栗の木があ…

散歩する犬

今日の1枚は「オオビキ」。佐久平の民家の床下にあった。天然落葉松の丸太を大鋸で挽いて作られている。曲線を描いた筋の跡は大鋸の痕跡とのこと。この部材は目が詰んでいて、とても重い。 マサカリ大工の説を思い出した。梁や差し鴨居と違って床下にあって…

白鷺の撮影方法

今日の一枚は屋根葺きの風景。 これは佐久平の再生民家。作業をしている職人の手前にある木の台は屋根の勾配に合わせて下が斜めになっている。上の平らな所に道具やら部品やら小荷物を載せて、作業に合わせて台を横に滑らせ移動していた。帰り道、佐久平を走…

竜巻来襲

今日は長野県佐久市の再生民家の現場。 再生工事にあたって、今回は先ずは屋根の工事を行う。新しい瓦を載せる前に、創建以来長い年月の間に歪んだ屋根面の凸凹を修正する。 次に越屋根というものをつけた。屋根裏にこもった熱気を外に逃がすために屋根の天…

アウトローな人々

これは佐久平の民家の屋根裏。 瓦と野地板を取り外して、屋根から光が入ると、今まで暗くて判別できなかったものも見えてくる。煤けた土壁とその下地はこんな風になっていた。今日の一枚。葦で出来た小舞。 何となくヨシズに泥を擦り込んだ風情ではある。教…

後半戦

盆休みが終わって、今年も後半戦がスタート。「佐久平の民家」に行くとこちらにも大勢職人が来ていた。大工が2人、手元の若者が2人、人夫1人、電気職1人、それに監督。なかなか活気があるのだった。 今後もこの調子で、来てくれれば良いんだけど・・。 …

甍の波

今日の一枚は屋根瓦。 再生工事のために足場を掛けている現場から「屋根が波打っているので見に来るように。対処方法を相談したい」と連絡が入った。「甍の波と雲の波」という位だから、瓦屋根が波打ってるのは当然だが、ここでは屋根の面そのものが波打って…

高原野菜

梅雨明けした。今日は休日だが長野県の佐久に出張した。野辺山から小海に抜ける途中の八ケ岳の麓を通りかかると、農家の人が忙しく働いていた。高原野菜の出荷なんだろう。 今日の写真はコスモス。向こうで大きく口をあけたキャベツみたいなものがいわゆる高…

一年後の鯉のぼり。

今日は佐久に出張。途中南清里というところを通る。今年もそこで谷間に掛け渡した鯉のぼりを撮影した。 昨年、通り掛けに鯉のぼりを見たのは再生工事の実測ために佐久に向かう途中だった。その民家も今月から工事が始まる。下の写真は解体工事の様子。 現役…

谷間を泳ぐ鯉のぼり

今日の一枚は鯉のぼり。 これは須玉インターを降りて国道141号線を清里方面に向かい、高根町の長沢というところにある道の駅の風景。 昔はこの沢筋には溢れるくらい水が流れていたが、上流にダムを建設して以来、水が減り魚はいなくなってしまった。代わりに…