「締まり」のない窓

west2692011-02-25

今日の一枚は仮面をかぶった人、じゃなくて宮光園にあった「捻子締まり」。
頭に書いてある模様は文字に見えるが何て読むのか判らない。「開く」とか「閉じる」の省略形なのかも知れない。
さて、「捻子締まり」は引違の建具の戸締りに使う。子供の頃、我が家のガラス戸にも使われていた。ガラスを割られてしまえば、ひとたまりないものだが、治安のよい地域や時代はこれで充分機能していたのだろう。
10年以上前、土蔵を改造して事務所として借りたことがある。当然だが土蔵の扉は土で出来ている。窓も同じだ。土で出来た扉の内側には木製のガラス窓があった。それで充分雨風は防ぐことが出来る。土で出来た扉のほうは重くて開閉が大変なので、開けたまま固定しておいた。
入居してしばらくしてから、木製窓に鍵がないことに気が付いたが、設計事務所に侵入してトレーシングペーパーに描かれた図面を持ってゆく人もいないはず、慌ててもしょうがないと、しばらくそのままにしておいたが、そんな締まりのない窓を通って夜中に訪ねてくる人はいなかった。

そんな訳でこちらは久しぶりの佐久平の家。

暖かくなって来たので現場も活気ついている。床を張っているところ。