2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

慣れる

「防災甲州です。東京電力からお知らせします。本日の計画停電は****です」。 朝の7時頃起きたばかりのぼんやりした頭で考えた。ここのところ夜更かしが続いて朝が遅い。寝起きも悪い。目が覚めたのはこの無線が聞こえたからなのか、それとも直前に無線…

直観に蓋

今日の一枚は身延山久遠寺五重塔の芯柱。「高い所に上りたがるのは・・・」と言うけれど、五重塔の工事見学は中々あるものじゃない。足場を外したら2度と屋根の上を見る機会は無い。当然のことながら登れるところまで登る。毎度のことだが、写真を撮るのに気…

去年の花見

今日も事務所で過ごす。ここのところ続いているデスクワークも後2日ほどで終わるはず。さすがに肩が凝って目も痛い。マウスでカチカチ、カチカチと一日何回クリックしたんだろう。とうとう手首も指先もだるくなってきた。パソコンにばかり向かっていては体に…

スズランスイセン

今日も原発の話。 巡り巡ってこんな情報がメールで流れてきた。原文英語を和訳してある。「損傷した福島の原子炉から出ている放射性降下物はすでに本州の大部分を覆った」(米エネルギー環境研究所プレス・リリース http://peacephilosophy.blogspot.com/201…

母国語の理解能力

お向かいさんが銀杏の木を切り倒した。幹は直径30センチほど。樹齢は40年程度だと思う。 食堂の窓からの眺めがまた淋しくなった。昨夜、近隣の寄合で向かい側に座ったので理由を聞いたら、「鳥が止まるから」なのだそうだ。我が家の棕櫚の木を切ったから、休…

節電の見本

写真は宮光園の展示準備。「滋養帝国葡萄酒」と読むらしい。 今日は宮光園の開園記念式典の予定だったが震災の被害に鑑み中止になった。 土曜日に開かれることの多いイベントやら会議やらも同様にキャンセルが続いている。 実は、土曜日は電話が少ないので仕…

すし詰めだった日々

今日の一枚は「楽市」。3年前まで借りて事務所にしていた近所の民家の内部写真です。10畳一間の2階の部屋に3畳間を継ぎ足して、少ない時で2人、多い時には6人がすし詰めになって仕事をしていた。だんだん荷物も増えて収拾がつかなくなり、今の場所に引っ越し…

永久機関

3月ももうすぐ終わる。そろそろ桜が咲くかもと気になるところだが、今はそうした気分も何処かに仕舞い込まれたまま出てこない。何せ昨夜は停電に加えて雪まで降った。今朝も窓から外を見ると山が白くなっているではないか。 そんな訳で窓から撮った今日の一…

ぼんやりと明るい夜

写真は旧田中銀行の床下換気口。 今日も計画停電があった。 朝から現場に出かけ、18時過ぎに事務所に戻る。18時20分から停電なのだ。窓の下を「・・・御・迷惑・を・・・お掛けしま・・・す・・・・・」と途切れ途切れのアナウンスをしながら自動車が通り過…

距離票

今日の一枚は距離票。四方津の現場について自動車から降りて、道路を渡るときに足元をみて気がつた。世の中にはこんなものがあるんだと撮った一枚。 79キロと400メートル。あともうちょっとで80キロメートル。奇遇だが、先日の福島原発の事故の際にアメリカ…

旧式テレビの使い方

パソコンに向かうと原発事故関連の記事に目が行く。気休めにしかならないが、インターネットは次々と検索できるので、一度開くとなかなか止められない。だから、ここのところ連日で夜更かしなのだ。悪寒に見舞われ、とうとう昼過ぎにダウンしてしまった。ひ…

毎度おなじみ

今日の一枚。毎度おなじみの宿敵「ピンガマジョールの蕾」。小さいうちは可愛いが、油断すると思い切りはびこる。なかなか手ごわい奴なのだ。「お前たちはアキラの最悪が現実のものになるまで認めようとしない」(大友克洋「アキラ」)。福島の原発事故はと…

大学堂

地震後の節電で市内のマーケットは照明を減らしている。夕方買い物に行った際に天井を眺めると、3本の内2本が消えていた。電球色の照明が多いからなのか、光量はいつもより不足気味だが、暖かい雰囲気ではある。遥か昔のマーケットはこんなだったような気が…

ゼンマイ式の時間

右の写真は「蕗谷虹児記念館のトップライト」。 今日は計画停電。当初は「輪番停電」という呼び方だったはずだが、いつの間にか「計画停電」という言葉に取って代えたようだ。 それはどっちでもいいけれど、今日は「18時20分から実施する」と東電の自動車が…

つぶし釘

右の写真はつぶし釘。 現場に変わった風情の釘がおいてある「一体何ですか」と訊ねたら、「つぶし釘と言って、これを木目に沿って打ち込むと釘が目立たなくなる」との返事。「昔は1本ずつ金づちで叩いて頭をつぶして同じようなものを作った。あれは大変だっ…

明るいトンネルの常識

今日の一枚は梅の花。八王子の家の庭に咲いていたもの。 今日は朝から計画停電とのこと。9時20分からなのだ。そんなことじゃ机に向かっていても仕事にならない。まとめて現場監理のハシゴなのだ。 車に乗り走り出すと消えている信号もあれば点灯しているもの…

病気自慢みたいなもの

今日の一枚は「ベビーガオ」。これが何かというのは想像にお任せします。 夕方、ブラインドを閉めるために窓の近くに行く。遠くの山の斜面に見えるホテルの灯りが心なしか暗いようだ。節電をしているのだろう。隣近所の家々も早々と消灯してしまった。出来た…

まだ時間はある

東京電力福島第一原発2号機も爆発しそうだという。 これは大変なことじゃないかと、ネットのニュースを検索すると、産業経済省原子力安全・保安院の広報官は「放射性物質の排出は限られている。放射線量は安定的に推移し、大きな変化はみられない」と述べた…

燻煙木材

今日の一枚は養蚕農家の天井板。この辺りの古い農家では1階から小屋裏まで煙が抜けるように、天井をすのこ状に張ってある。自然にできた燻煙木材なのだ。並べて張って壁に使うとこんな感じになる。→夕食時に防災無線が流れる。明日の午後から「リンバンテイ…

繋がらない携帯電話

今日も朝から線路上は静かだ。8時を過ぎてもどうやら電車はまだ動いていない模様。何時になく復旧に時間がかかっている。のどかな空の下なのだけれども、鳥たちも飛んでこない。事務所に出てパソコンを開くと緊張したメールが飛び交っていた。 昼近く10日の…

ヤモリ

今日の一枚は仮囲い。普通工事中に建物の周囲に建てるものだが、ここでは完成した建物の周囲を囲っている。 現場から戻り遅い昼食を取っていると、なんだかフワフワする。気のせいかなと思ったけれど、目の前にあるペットボトルの水面が小さな波を立てている…

運の良い奴

今日の一枚は八王子の家。リフォーム中の建物の屋根材を撤去したら、雪が降ったり、雨が降ったりの天候が続く。現場では床を仕上げたばかりの直下の部屋はブルーシートで対処していた。昨日現場に行くとこんな風に屋根が出来ていた。これで一安心。 さて、今…

ガスコンロモドキ

今年の花粉飛散量は例年より多いという。雪の後は杉花粉の飛散が多いらしい。春めいてくるのは嬉しいが、涙とくしゃみが頻発するのは頂けない。20年近く付き合っている耳鼻科に行くと、いつになく待合室に患者が多い。テキパキと診察の早い先生だが、多勢に…

マーガレット再び

今日の一枚は向嶽寺の築地塀。家から歩いて5分ほど。写っている真ん中の門は中門といって重要文化財(というのは最近知った)なのだ。 築地塀は子供の頃は塩壁と呼ばれていて、事実かどうかは不明だが、その名の由来は「壁の中に塩が混じっているからなのだ…

夜間作業の翌朝

今日の一枚。日曜日の朝、向嶽寺というお寺の禅堂の前で撮ったもの。梅の花もそろそろ終わり。 日曜日は厄介な行事も何とか終了。暖かいし、晴れて天候にも恵まれた一日だった。夕方、雲が広がったが、近所のマーケットで見かけた人たちの服装もどことなく軽…

正体見たり

今日の1枚。高根町清里の大門ダムの近く。ここは標高が丁度1000メートル地点という意味だろう。金属製の雲みたいなものは八ヶ岳をかたどっているものだと思う。 八ヶ岳といえば山麓西側の標高1050〜1070メートルの辺りには縄文時代の遺跡がある。現在の…

本物の雪景色

昨年5月に野辺山を通りかかって偽物の雪原を撮影した。→ここをクリック それで、こちらは本物の雪景色。今年は暖かいのでもうすぐ溶けてしまいそうな気配がする。ありふれた景色だけれど、今年の見納めかも知れない。 さて、午前中に長野の現場に出かけ、2…

土俵際の青年

右の写真はもみじ模様のガラス。修理前は薄汚れて淋しげだった。印象に残らなかったけれど、磨いたらこんな模様だった。 今日は東京へ出張。忙じゃない、某団体の幹事会と委員会をハシゴして新宿発9時の電車に乗る。塩山に戻る時はいつも向かって左側の窓際…

意図したものは・・・・。

2,3日前に周囲の山が白いのに気が付いた。雪が降ったのだ。春めいてきたと喜んでいた矢先だったのに雪山から吹いてくる風が今日はとても冷たい。簡単には春は来てくれないのだ。 さて、こちらは大月の再生民家の現場の写真。民家の骨組みは露出しているので…

梅に鶯の「声」

今日の一枚は「花見弁当の重箱」。竜ケ崎の民家を解体する際に出てきたもの。黒い箱の中に右側の赤や茶色の漆器を入れて運ぶ。箱の裏側に「安政四巳年」と書いてあった。 今日は昨日の続き。不老園の境内を歩くとあちらこちらに梅の花が咲いている。白やら紅…