意図したものは・・・・。

west2692011-03-03

2,3日前に周囲の山が白いのに気が付いた。雪が降ったのだ。春めいてきたと喜んでいた矢先だったのに雪山から吹いてくる風が今日はとても冷たい。簡単には春は来てくれないのだ。
さて、こちらは大月の再生民家の現場の写真。民家の骨組みは露出しているので、状態が判って修理しやすいといった点も挙げられる。しかし、あまりにも傷んでいると取り替えなければならない。ここにあった柱はモルタルで被覆されていた。解体時に取り除いてみたら、アルミサッシを取り付けるために削り取られて、ボロボロの状態だったんだそうだ。梁を仮支えして柱を取って見たらこんな風になっていた。これは芯継。写真上左右に伸びる梁は繋目のない長い材料みたいな顔をしていたけれど、柱を取って見たら柱の中心の所で繋いであった。組みあがった状態では継ぎ目の直行方向にも梁が来るので、この加工の様子は判らない。一本の長い梁に見える訳だ。そういう意図だったんだろうか。
そんな訳で下の写真は椅子の背もたれ。

いつの時代のものなのかは判らないが、子供用かも知れない。座の布を張り替えて、木部を塗装した。