母国語の理解能力

west2692011-03-27

お向かいさんが銀杏の木を切り倒した。幹は直径30センチほど。樹齢は40年程度だと思う。
食堂の窓からの眺めがまた淋しくなった。昨夜、近隣の寄合で向かい側に座ったので理由を聞いたら、「鳥が止まるから」なのだそうだ。我が家の棕櫚の木を切ったから、休憩場所を替えたんだとのこと。低空飛行で縁側近くまで接近して、空爆もしきりに行うらしい。「くちばしの尖った奴だよ」というのは多分この方だろう。今日の一枚。
彼もしくは彼女は我が家で腹ごしらえをして隣家に出かけて行くのだった。

原発事故の後「漏れるはずのない」放射性物質があちこちで検出されている。「ひび割れたニュークリアパワー 雨に溶け 風に乗って どこへも隠れる場所はない」(浜田省吾・ニュースタイルウォー)のだ。放射性物質は匂わないし、目にも見えないから厄介だ。
公表される数字は最初は小さくて「ごく微量」だった。段々大きくなって、基準値を超えた。こんどは「直ちに健康に影響を与えることはない」のだそうな。日本語は難しい。
ちなみに今朝の新聞には「まだ予断を許す状況には至っていない」(首相談)とあった。
母国語の理解能力に不安を感じ始めた昨今だが、もうすぐ4月。日射しも明るくなって気持ちの良い朝なのだ。
写真は銀杏の木を切った後の隣家。

銀杏がだめでも金木犀があるさ。今度はこちらが休憩所なのだ。