すし詰めだった日々

west2692011-03-25

今日の一枚は「楽市」。3年前まで借りて事務所にしていた近所の民家の内部写真です。10畳一間の2階の部屋に3畳間を継ぎ足して、少ない時で2人、多い時には6人がすし詰めになって仕事をしていた。だんだん荷物も増えて収拾がつかなくなり、今の場所に引っ越したのだが、その後長い事シャッターが閉まったままだった。
前を通ると久しぶりにシャッターが開いているではないか。室内ではこんな催し物を行っていた。
手造りの布製品の展示なのだ。洋服・バック・帽子・スカーフ・等々。杉皮紙張りの壁や古色塗の梁材や杉板はあの頃のままだった。薄汚れて廃屋のようになっていたけれど、荷物が入り明かりが灯り、人がいると建物も生き返るように思えた。
東日本大震災で様々なイベントが中止になる昨今、あえて開催に踏み切ったのだそうだ。元気な女性達が集まって賑やかだった。今夜はオープニングセレモニー。以前のすし詰め部屋も久しぶりにすし詰めになるらしい。
そんな訳でこちらは「宮光園」と書かれた箱。

解体工事の時も、修理工事の時にも見かけた記憶が無い。訊くと道路向かいのお蔵の屋根裏から先日の地震の振動で落ちてきたとのこと。久しぶりの「発見」なのだ。怪我の功名という事になるのかな。