木材確認の日

west2692010-12-06

佐久平の民家の玄関ポーチの上に架かる梁に使用する木材を確認するために、今日は上田の工務店に行く。事務所で打ち合わせの後、「それじゃ梁材を見ましょうか」と工務店のS社長が席を立つ。
外に出て、大工さん達が作業をしている作業場に向かってゆくけど誰もついて来ない。「こっちです」と声を掛けられ振り向くと、駐車場の辺りから「車の頭を向こうに向けてください」とのこと。きっとあのままでは作業の邪魔なんだなと自動車に乗り込むと「じゃあ出かけます」とのこと。あわてて荷物を積み込んで、どんどん走り出した車の後をついて行く。
142号線をずんずんと15分ほど南に下った辺りに、丸太が並べてあった。今日の一枚はその中の一本で、これは天竜杉なんだそうだ。
予定している玄関ポーチの柱間は三間、すなわち5460ミリある。この丸太の長さはおよそ6メートル。「これでどうですか」とS氏は材木の一端を両手で抱えてひょいと持ち上げる。
「ああ、やっぱり杉は軽いんだな」と真似をしてみる。手触りは柔らかいし、全体の姿だって緩やかな曲線を描く優しげな雰囲気だ。だが、ピクリと揺れた程度で全く持ちあがらない。
やはり材木を扱うのは生易しいことではないのだった。

こちらは栗の丸太。杉よりもさらに重い素材。