東京を歩く

west2692010-08-10

今日の写真は白井晟一の設計した「善照寺本堂」。作品集で見た時は力強い堂々とした建物だと思った。
何年か前に「東京を歩こう!」という本に場所が紹介されていた。見るとその頃よく打ち合わせに出かけていたお宅の近くだった。ならばと、地図をたどり探し当てると古い街並みの狭い路地の突き当りにこれはあった。
広々とした広場の中央にデデンと建っているのを期待していたので、なんだか拍子抜けしたのを覚えている。右も左も窮屈そうだ。そのうえ背景には何だか良く判らんビルが建っていて、写真を撮ろうとすると画面に割り込んでくるのだった。
邪魔だがしょうがない。周辺環境というのも、なかなか理想通りには整備されないものだ。
その後も本を頼りに何度か歩いた。地図には載っているのに、見つからない建物も幾つかあった。周辺環境も変わるが、自らも退場してしまったのだろう。現在の街並みの移り変わりはとても忙しないのだった。