その後の木鼻

west2692010-08-11

今日の一枚は「木鼻」のようなもの。「木で鼻をくくる」という言い回しがあるが、関係ないようなあるような・・。
この木鼻のようなものの中にはスパゲッティーのように絡まった電気の配線が隠れている。こんなデザインでスパゲッティを隠すことが出来ないかと、7月29日に現場で木片に絵を描いてきた。2週間後に行くとこんな風に出来ていた。
「7月29日の話」
ちなみに「木で鼻をくくる」とはどういう意味か調べてみたら、「無愛想な冷たい態度」という意味とあった。伝統的な木造建築では木鼻をこんな風には使わないと思われる向きもあるかと思うが、こちらの木鼻は反対に愛嬌ということで大目に見てほしい。
下の写真は本格的な寺院で使われている木鼻。

別名「象鼻」とも呼ばれる。ルーツは天竺様と呼ばれる鎌倉時代に中国から伝わった貫工法の変化・発達したものなんだそうだ。
時代が下って、この彫刻がデフォルメされると、だんだんいろいろな動物の形になってくる。多くの場合象に似ているので象鼻と呼ばれらしい。