建築見学の基本

west2692010-08-22

土曜日の朝5時に起床。6時に自動車のエンジンをかけて、かなり古いけどドライブ用にブルース・スプリングスティーンの3枚組ライブアルバムをセット。集合時間に間に合うように急がなきゃならない。エンジンの音がうるさいので、ボリュームを上げる。エンジンも負けないように活発に回る。音楽が聞こえないので、またボリュームを上げる。相乗効果で10時10分目的地に到着。予定の時間よりだいぶ早い。アルバムも1回しか聞くことが出来なかった。残念。自動車から降りるといきなり汗が噴き出す。新潟は塩山よりも遥かに暑いところだった。
そんな訳で今日の一枚は見学コースの第一号。「新潟県議会旧議事堂」。建物の前に立ち「これはなんという様式なんだろうね」としばし議論。コーナーストーン・民家風な破風の彫刻・逆さ擬宝珠等々。屈託のない組み合わせがとても怪しい。
解説には明治16年創建の擬洋風建築とあった。
塔屋はこの手の施設では大抵立ち入り禁止となっているが、ここは上って良いとのこと。
「1歩足を踏み入れたら屋上まで」を建築見学の基本と心得ているので、遠慮なく上ることにする。
下の写真は搭屋の窓から見た屋根の棟。

赤みを帯びて、一見洋瓦に見えるがれっきとした和瓦なのだ。これは焼成の最終工程で塩を入れる塩焼き瓦というもの。
「凍害に強いので雪国の瓦によく使われる」と学生時代にならったけど、成程こんな色をしていたんだ。漠然と灰色を想像していたけれど、「百聞は一見に如かず」なのだった。