豪徳寺の洋館

west2692009-04-21


駅を降りて、豪徳寺に向かって歩いていたらこんな家を見つけた。建築年代は昭和の始めくらいだろうか。本来のコースから外れるが、見逃す手はない。チョット失礼して写真を撮った。
下見板張りの外壁・軒下の漆喰・木製上げ下げ窓を使った建物は貴重だ。初めての場所で思いがけずこういう建物に出くわすと、得をした気持ちになる。

建物はだいぶ古くなってペンキも剥げかかっている。建替えるとすれば、住宅密集地だから防火構造が必要となるだろう。そうなると木製の外壁を再現することは難しい。木製の上げ下げ窓も作るのは大変だ。つまり一度壊してしまったら二度と再現は出来ない建物だ。
余計なことかもしれないが、地域の大切な文化遺産としてこのまま残して欲しいと思う。

さて、下の写真は現在修理中の宮光園の荒板。

床下を補強するために畳の下の荒板を取り除き、柱同士を鉄骨のレールで繋ぎ合わせて建物をジャッキアップする。これはその準備を行っている段階。文化財なので修理中に一端取り除いた板は再び元の場所に戻さなければならない。どこにあった板なのか記録しておかなければならない。その為にこうやって番付をしておく。