光陰矢のごとし

west2692009-04-20

今日の写真は福々亭のカマド。引渡し後半年、火を入れたのは初めて見た。これはあるテレビ番組の取材のための撮影風景なのだ。
向かって左側で炊き込みご飯を作り、右側ではホウトウを作っている。ちなみにホウトウは山梨の家庭料理。味噌味で麺を煮込んで作るといった共通点はあるが、細部は各家庭により異なる。そしてそれぞれ我が家が一番美味いと思っている。当然のことながらここでは福々亭流のホウトウだ。麺も福々亭夫妻の手打ち麺を使っている。
再生の設計の際「カマドが欲しい」との要望があった。カマドならどこにあるか知っている。以前、塩山市内の燃料屋の店先で見かけた。こういうとき田舎町は有利だ。早速出かけていった。高校生くらいの女の子が出てきて、何のことかという顔をしている。奥から主人が出てきて「カマド?あったねえ確か。昔のことだけど」と言った。
最後に見かけてから既に25年も経っていたのだ。光陰矢のごとし。少年老い易く学成り難し…。
そんな訳でこのカマドはインターネットで見つけて取り寄せた。現代的手段を使って時代遅れのものを手に入れるギャップもまた楽しい。
下の写真はそんなかんだで出来上がったホウトウ。カマドで調理したものを、囲炉裏で保温しているところ。