ラーメン一杯、200円

west2692009-04-12

小田急線の豪徳寺でこんな商店街を見つけた。
駅の改札を降りて、正面のデニーズを見ながら右に曲り、最初の路地を左に曲るとこの通りにでる。突き当りには東急世田谷線山下駅がある。
あまりに整然とした街並みばかりでは面白くない。お茶の水・神保町界隈もそうだけど、整然として取り澄ました街並みと、こうしたグチャグチャッとした、懐かしい感じの街並みが唐突に隣り合っている所が東京の魅力だと思う。
さて、商店街にはセオリー通りちゃんとラーメン屋があった。豪徳寺在住のMさんとの約束の時間には間がある。迷わず入ることにした。
床をモルタルで均した8帖間くらいの店にデコラのテーブルが4台置いてある。背の高いおじいさんと小柄なおばあさんが2人で店を切り盛りしていた。
献立を見るとラーメン200円、大盛り300円とある。え?見間違いじゃないかと思った。実際、最近は老眼が進んで近くの字が見えない。心惹かれたが、しばし躊躇の後、もう一段下に書いてある味噌ラーメンを注文した。お値段は500円。これなら読み間違いじゃないだろう。しかし、味噌ラーメンが出来るのを待っている間や、食べている間にも、次々と常連らしき人々がラーメンを注文してゆく。そしてみんな200円払ってゆく。どうもこの店の売りは「200円ラーメン」らしい。
味噌ラーメンは、たぶん鶏がらをだしにした赤味噌味の汁に、野菜と挽肉を炒めたものが具だった。味も造りもいたってシンプル。汁はチョット酸味があるがなかなかいける。麺はゆですぎだけど、まあ気にしない。親戚のおじいさんのところで食べたご飯もおかゆみたいに柔らかかった。これが老人の感覚なんだろう。
食後、落ち合ったMさんにその話をすると、ここのラーメンはかなり有名なのだとのこと。やはり200円ラーメンを食べるべきだったか?次回は勇気を出して挑戦してみよう。
下の写真はそのお店の入り口。向の八百屋さんの店先から撮りました。