陣馬街道の家見学会

west2692009-04-11

今日は「陣馬街道の家」見学会。公共交通機関がバスだけなので心配だったが、参加者は25人でした。来てくれた方々どうもありがとうございました。
見学会での説明は難しいと思う。喋りすぎると建物の印象が薄れるだろうし、喋らないのも無愛想だ。以前見学会用に説明のレジュメを作って、話したいことをリストアップした。自分では簡単なつもりだったけど、結局1時間半喋りぱなしだった。聞いていた人も辛抱強かったんだな。

今日の一枚は見学会の最初に説明した入り口付近の雨戸。これは閉めた状態。
下の写真は開けた状態。


出窓に雨戸を付けたいが、戸袋をつける壁がない。基礎も既に作った後だから、やり直すのも大変だ。シャッター雨戸という手もあるが、この場合はちと安易な気がする。「出来ません」と答えるのも悔しいので何とかアイデアを捻り出す。デザインや仕上げを考えるほかに、「ああでもない、こうでもない」と考えることも建築設計の楽しみの一つでもある。設計者というものは実はそんなチャンスを待っている。
そこでこんな風に柱の方まで雨戸を引き込むことにした。敷居があると雨の日に犬走りを通り抜ける際に支障がある。そんな訳で、ハンガーレールを使って敷居なしで雨戸を引き込む仕掛けを考えた。これなら、雨戸を閉めた状態で通り抜けることが出来る。