ウェルカム キャット

世田谷の住宅街のど真ん中に大きな木々に囲まれたお寺、豪徳寺がある。最近知ったが、ここは招き猫の発祥の地なのだそうな。
昔々は貧乏寺だったけど、飼っていた猫がセレブな殿様を招き入れて後、盛運となり今に至るという。詳しくはこちらでどうぞ→豪徳寺
世の中にはいろいろ上手い話があるが、これなら簡単に真似ができそうだ。

さて、猫はパッシブソーラーハウスのお師匠さんだから、ここはひとつ御挨拶をしておきたい。どのようなお住まいなのかも気になるところだ。駅を降りて住宅地図を見ながらお宅に向かった。その日は暑く、汗をかきかき歩いて、やっと門らしきところにたどり着いた。ところが、門は閉まっている。表札があって「ここは裏門。だから入れません。正面から入ってね」と書いてある。どこからでも入れる山梨のお寺に慣れた身には少々勝手が異なる。仕方がない、高い塀に囲まれた敷地をぐるりと回って正面に向かった。中の様子はぜんぜん見えないのが淋しい。歩きながら「招き猫を看板にしている割には閉鎖的だよな。これでどうやって招く？」などと思う。
正門を潜り仏殿の前に出ると「招き猫は向こう」と矢印があった。そんな具合に手に入れてきたのが今日の一枚です。

下の写真は出口に向かう石畳。

懐かしいピンコロ石を使っている。招き猫を買った人はこの上を歩き家に帰る。