桶造りの道具

west2692010-04-05

今日の一枚は「道祖神」の一種か?正式な名前は「成田山不動尊石碑」という。これは我が家のすぐ近く、中央通り商店街をちょっと外れた裏通りにある。
山梨で映画祭を企てている秘密結社のO氏から頂いた「塩山駅周辺の散策マップ」に載っている。
彼は「松里研究会」というハイパーローカルな村づくりの研究会を立ち上げ、そのうえ塩山の町づくりも手掛けている。こうした地図を発行しては市内の所々にある古い建物やら史跡なども紹介している訳だ。
この日は夕方から地図に従って1時間ほど町内を歩いた。自動車なら、いつもは通り過ぎてしまう燃料屋(桶屋)の店内を覗くとこんなものがあった。写真を撮っていると、TVを見ていた店主が出てきて説明してくれた。
下の写真。

桶と桶を作る道具。手前の箱に入っている楊枝みたいなものが竹釘。奥にあるのが鉋。桶の左手にある長い角材みたいなものも鉋なのだ。これは鉋の刃を上に向けて固定して、木材をその上で動かして削るのだそうだ。店主曰く「桶屋の道具の数は大工より多い。だが今では需要も無いので使うことは無い。」とのこと。
そして、右手に二枚有る三味線のバチみたいなものが、桶の部品となる側板を削るための定規。桶の大きさごとに、それぞれ異なるものを使う。「円周率なんてモンは関係ない。みんなこれで作ったんだ」そうだ。