時間との戦い

west2692010-04-13

今日は神奈川県の現場。風邪の熱で2日寝込んだ。熱は下がったがまだ調子が出ない。事務所に行くと机の上にはメモやら書類やら郵便が積み上げてある。未読のメールもたまっている。こういうときは心を落ち着けて「ひとつひとつやっつけるしかないのだ」と、アントニオ猪木も言っていたとか。
そんな調子で1時間ほど格闘してから、現場に向かった。
今日の1枚は現場の様子。基礎を造るために先ず地面を掘る。これを「根切り」とか「鋤き取り」とかいう。次に砕石を敷き込んで転圧する。今の状態は転圧を終えて、これから鉄筋を配置するための作業用のコンクリートを打設するところ。これを通称「捨てコン」と言う。
現場で待っていた鉄筋工と監督達が鉄筋の組み方について聞いてきた。サンプルも作ってある。以前はこんなことは無かった。手戻りを減らす良い方法だと思う。
最後に配筋の終了予定を訊ねた。
「検査機関に書類を出して、検査を受けて、合格したらコンクリートの手配をして、ああして、こうして、雨だって降るだろうし、そうこうするうちに連休になって、うーむっ、上棟式に間に合うかなあ・・・・」。
こんな風に建築工事には工事契約するまでには予算との戦いがあり、その後には時間との戦いも待っているのだ。
下の赤いボケの花はそんな彼らの傍らで、何食わぬ顔をして咲いていた。