工期は2、30年。

west2692010-04-10

今日の一枚は「岩戸観音」。
3月12日に『北巨摩(北杜市)から来たN氏と話が弾んで「塩山のディープでスピリチュアルな場所」に案内した。これは牛奥の山の中に有る無人の寺だか神社にいた』と書いた。
今日はそのN氏の依頼で県外の方を3人案内した。「廃寺だか廃神社だか判りませんが、何時行っても人はいません。でも見晴らしが良いのです」と説明しながら石段を登ると、読経の声が聞こえる。
人がいるのだ。坊さんも2人いた。賽銭箱にお金を入れたら中の数人が振り向いて手招きする。土足のまま上がりこんで顔を近づけると「見学・写真ともにOK」と言う。
予てから疑問に思っていたことを訪ね、ここは寺なのだと判名した。集落の人たちが管理している。廃寺ではなかった訳だ。今日はこれからお堂の修理計画の相談をするのだと言う。屋根を葺き替え、欄干・手摺を修理して、参道を整備する。「完成までに2,30年はかかるねえ」と気長な返事が返ってきた。結局、建物を守るのは人なのだ。
帰りには「今日みたいな日に来るなんて、あんた等は運が良い」とこんなお札をくれた。

もう一つおまけ。堂内から見た甲府盆地の風景。桜が咲いていた。

ちなみにこの建物のことは1月13日・1月22日・1月23日の日記にそれぞれ書いています。