小木人の舎

何処が変わったの?

今日は昨日の続き。再生前後の写真として求められていたのは「現地再生」というスタイルのものだった。 「現地再生」とは簡単に言うとリフォームなのだ。ついでに「移築再生」と呼ぶものがある。建て替え計画などでリフォームして残すことが不可能な場合は、…

元祖猫間障子

今日の一枚は障子。「小木人の舎」に行くと、障子に一風変わった紙が貼ってある。番茶と書いてあるのはかつてお茶の袋だったんだそうだ。下段のひときわ白い紙には透かしの模様が入っている。他の障子にも様々な種類の和紙がパッチワークに貼られていた。 さ…

白蟻脱走

今日の一枚は一休さんの辞世の句。 数年前に再生した民家にある床の間に飾ってあった。赤い壁は珪藻土にベンガラを混ぜたもの。これは何ですかと聞いたら一休さんの額なのだということ。家に帰って調べたら「須弥南畔 誰か我禅に会う 虚堂来る也 半銭に値せ…

黒猫印の葡萄酒

語学に堪能な読者は既にお気づきなことと思うが、昨日の猫の名前「シュバルツ」には黒いという意味があるらしい(「らしい」と書いたのは辞書で確かめて無いから)。学生時代に住んでいた板橋本町の商店街にある酒屋では「シュバルツ カッツ」という酔っ払い…

珪藻土にベンガラを混ぜる

昨日のベンガラ混入仕上げのきっかけはこの一枚。これは珪藻土にベンガラを混ぜている所。 経歴不明・正体不明の古い民家「小木人の舎」再生工事の現場。 経歴不明というのは創建年代がわからないという意味で、正体不明というのは改変が著しく元形が判らな…