west2692010-04-16

今日の一枚は「鉋」。頭には「気合いの入った」という形容詞が付く。「気合いの入った鉋の写真」です。
那須塩原の現場に行くと大工が3人、水道業者が2人、監督が2人、忙しく立ち働いていた。先ずは内部であれやらこれやら打ち合わせをする。一段落して建物の外側を見た。
4月2日に畦造りをした裏の田んぼには既に水が張ってある。今日は寒くて周りの山に雪が降っているが、このように着々と田植えの準備は進められている。
裏の田んぼの反対側から眺めると、この家はどんな風に見えるのだろうと、畦道を歩いてみた。畦道の比較的水平な所は泥で固めたばかりだ。体重がかかると簡単に崩れてしまう。仕方なく斜めになった土手状のところを歩くのだが、そこは柔らかくて足が地面にめり込む。勝手に歩くのだから文句も言えない。フラフラとゆっくり歩いて反対側に出ると、こんな感じに見えた。

真ん中に見える寄せ棟の家が工事中の家。晴れていないのが残念だ。撮り直さなきゃいけないなと思いながら戻ってきた。
脱線するが、我が家も40年前に現在地へ移築された当初はこんな風に周辺一帯水田に囲まれていた。それ以来、水田の景色が気になる。
戻ると、大工が角材を寝かせた細長い台(鉋台)の上に細長い木材を乗せて、片手で先ほどの「気合いの入った鉋」を当ててスーッと曳いていた。面取(角材の角を45°に斜めに削ること)しているのだ。
そういえば最近現場で鉋作業を見ることがないような。鉋台も見かけないような気がした。そんな訳で写真を撮ったら、怪訝な雰囲気で振り向いた。「最近の現場じゃ鉋屑も見かけないなあ。気がつかないだけかな」と言うと、「本当だね」と返事が返ってきた。
下の写真は面取りを終えて、直線の具合を確認している所。