羊歯の葉紙

west2692009-12-06

食堂の障子紙が耐用年数を超えたらしい。前回の張替から5,6年は経つ。
家に住み着く紙魚君が栄養にしているので、暫く前からレース状に透けてきていた。日が当たると光が透ける。これはこれで美しい風情だが、とうとう障子の組子から切り離されてしまった。今度は風が吹くとはためくようになった。冬の室温の維持は障子に依存しているから、これではいけない。冬の寒さは深刻だ。
そんな訳で、今年こそ年末に紙を張り替えようと、一大決心をした。いつもは無地の紙だけど、今回は少し遊んでみよう。「なかとみ和紙の里」に行き、金粉入りの紙と羊歯の葉を鋤き込んだ紙を手に入れてきた。
下の写真は羊歯の葉を鋤き込んだ和紙。

紙魚君は相変わらず家にいる。正月からは新鮮な紙にありつけるが、羊歯は口に合うのだろうか。金粉紙のほうはきっと金だけ置いてゆくだろう。欲の無い連中なのだ。